MP3 v4.0(オーディオファイルの再生)
microSDカード(最大32GB)に保存したオーディオファイル(MP3・WAV・WMA)を再生するGroveモジュール[MP3 v4.0]について解説します。
1.MP3 v4.0
MP3 v4.0
seeedのMP3 v4.0は、32GBまでのmicroSDカードに対応した音楽再生用のGroveモジュールです。あらかじめmicroSDカードに保存したオーディオファイル(MP3・WAV・WMA)を再生することができます。
音声の出力インターフェースとして、スピーカー端子(JST PH/2P)とオーディオジャック(3.5mm/ステレオ)を搭載しています。用途に合わせて、付属のスピーカー(モノラル)・ヘッドフォン・外部のアンプを使い分けることができます。
v4.0では、オーディオチップにWT2605CXを採用、またスピーカー出力用のオーディオアンプとしてHT6881というモノラルD級アンプを搭載しています。
動作電圧は5Vです。なお、手元の環境では3.3Vでも動作することを確認しております。ただし、3.3Vでの動作は公式の保証外であり、負荷などの条件によっては不安定になる可能性もあります。非公式な使い方になるため、ご自身の判断にてご使用ください。
2.MP3 v4.0の使い方
microSDカードにオーディオファイルを保存する
microSDカードにオーディオファイルを保存します。サポートしているオーディオファイルは次の通りです。
- ファイル名:8.3形式(半角英数字)【例】0001.mp3、0002.wavなど
- フォーマット:MP3・WAV・WMA
- サンプリングレート(KHz):8・11.025・12・16・22.05・24・32・44.1・48
無料のテキスト読み上げソフトウェアであるVOICEVOXを使えば、豊富なキャラクター(音声ライブラリー)から選んで自由に音声(セリフ)を作ることができます。作った音声は、サンプリングレートが48KHzのWAV形式で書き出しできるので、そのまま再生できます。
microSDカードを挿入する
microSDカードをMP3 v4.0のmicroSDカードスロットに挿入します。向きを確認して、カチッと音がするまで押し込みます。
出力装置を接続する
用途に合わせて、付属のスピーカー(モノラル)・ヘッドフォン・外部のアンプなどを接続します。付属のスピーカー(モノラル)は、スピーカー端子(JST PH/2P)に接続します。
ヘッドフォン・外部のアンプは、オーディオジャック(3.5mm/ステレオ)に接続します。
Groveケーブルを接続する
Groveケーブルを使って、REKA:BITなどの拡張ボードと接続します。REKA:BITは、Groveデバイス(最大6個)のほか、サーボモーター(最大4個)・DCモーター(最大2個)が使える便利なmicro:bit用の拡張ボードです。
プログラミング
MP3 v4.0には、WT2605CXというオーディオチップが搭載されています。このチップの制御は、シリアル接続を介したATコマンドの送信により行います。コマンドにより、オーディオファイルの再生・停止、音量設定などの操作が可能です。
図2-7は、サンプルプログラムです。本プログラムでは、MP3 v4.0のRX・TXを、それぞれ拡張ボードのP0・P1に接続する仕様とし、関数としてオーディオファイルの再生(play)・停止(stop)、音量設定(volume)の3つを定義しました。
play関数の引数には、オーディオファイルのファイル名(拡張子を含む)を指定します。送信するATコマンドは[AT+SPLAY=sd0,ファイル名(sd0はmicroSDカードの意味)]です。
volume関数の引数には、0~31の値を指定します。この値は、32段階の音量を表し、0が最小(消音)、31が最大です。送信するATコマンドは[AT+VOL=番号]です。
stop関数に引数はありません。現在再生しているオーディオファイルを完全に停止して先頭に戻します。一時停止ではありません。送信するATコマンドは[AT+STOP]です。
なお、各ATコマンドの末尾には、改行コード(CR/文字コード13)の送信が必要です。また、ATコマンドを連続して送信すると、後発のコマンドを認識しない場合があるので、本プログラムでは100ミリ秒のウェイト(待機時間)を入れています。
上記以外にも、ATコマンドでさまざまな制御が行えます。より詳細な仕様については、WT2605CXのリファレンスマニュアルをご参照ください。













