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WSL2で構築したLinux環境におけるファイルの交換

【WSL】WindowsからLinuxのファイルにアクセスする

2024-09-032024-09-08

WSL(Windows Subsystem for Linux)バージョン2(WSL2)で構築したLinux環境において、WindowsからLinuxのファイルにアクセスする方法を紹介します。

WindowsからLinuxのファイルにアクセスする

ファイルの参照

WindowsからLinuxのファイルにアクセスするには、エクスプローラーのアドレスバーに「¥¥wsl$」と入力します。インストール済みのディストリビューションごとにフォルダーが表示されます。以下の例では「Ubuntu」と「kali-linux」がインストールされています。

図1-1.WindowsからLinuxへのファイルアクセス
図1-1.WindowsからLinuxへのファイルアクセス

ディストリビューション(以下の例では「Ubuntu」)のフォルダーを開くと、ルートファイルシステムにアクセスでき、配下のサブディレクトリーが表示されます。

図1-2.ルートファイルシステムへのアクセス
図1-2.ルートファイルシステムへのアクセス

ファイルの作成とアクセス権

ファイルを作成することもできます。以下の例では「¥¥wsl$¥Ubuntu¥tmp¥sample.txt」を作成しました。

図1-3.ファイルの作成
図1-3.ファイルの作成

Linux側では「/tmp/sample.txt」となります。lsコマンドで確認してみましょう。ファイルの所有者・所有グループは「wsladmin」となります。これは「¥¥wsl$」経由でアクセスする場合、既定のユーザー(この記事では「wsladmin」)が使用されるためです。

また、ファイルのアクセス権は、所有者が「読み書き(wr-)」、グループとその他のユーザが「読み(r--)」です。これは、既定のumaskが「022」であり「666(rw-rw-rw-)-022(umask)=644(rw-r--r--)」となるためです。

Linux側で、所有者・所有グループを「root」に変更した後、アクセス権を所有者のみに「読み書き(rw)」を与えると、言うまでもなくユーザーアカウント「wsladmin」からアクセスできなくなります。アクセス権の仕組みを考えると、これは当然の動作です。

と同時に、このファイルにはWindows側からもアクセスできなくなります。

図1-4.アクセスの拒否
図1-4.アクセスの拒否
/tmp/ディレクトリー

上記の検証で使用している/tmp/ディレクトリーは、一時的な作業用ディレクトリーです。再起動するとファイルは消えます。

ファイルのアクセス許可に関する詳しい情報は、Microsoft Lernのウェブサイトから「WSLのファイルのアクセス許可」を参照してください。

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出版社
‎ 秀和システム
著者
水野 源
発売日
2022/12/9
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