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脱水時に暴れる原因は吊り棒にあり!

洗濯機の吊り棒を交換する[日立 NW-Z70E5形]

2025-10-202025-10-20

洗濯機の脱水時に大きな振動や音がするようになったので、吊り棒の交換で対応しました。2018年製の全自動洗濯機[日立 NW-Z70E5形]です。

洗濯機の吊り棒を交換する

全自動洗濯機の洗濯槽(+外槽)は、先端に振動を吸収するダンパー(スプリング)の付いた吊り棒で宙づりになっています。この吊り棒は四隅にあり、経年劣化などでへたってバランスが崩れると、大きな振動や音の原因となります。最悪、洗濯機が一人歩きします。

図1-1.全自動洗濯機の吊り棒
図1-1.全自動洗濯機の吊り棒

うちの洗濯機も、脱水時にどんがん!どんがん!という音ともに一人歩きするようになり、リトライで時間がかかるようになっていました。洗濯機としては、洗濯物が偏っていると判断するようで、均等になるように再度注水するので、水も時間も無駄に!

どのくらい傾いているのか計測してみました。洗濯機に付属している水平器で、まず筐体の水平を出します。これ重要!次に、洗濯槽の底、中央に水平器を置きます。ズレていますね。この場合、右手前が下がっている状態です。

図1-2.傾いた洗濯槽
図1-2.傾いた洗濯槽

このまま修理を依頼することもできますが、調べてみると、この吊り棒が交換部品として販売されていることがわかり、早速購入。洗濯機の機種ごとに対応する吊り棒が異なるので間違えないように。

届いたのがこちら。吊り棒と引っかけるためのスライダーというパーツ。

図1-3.吊り棒とスライダー
図1-3.吊り棒とスライダー

先端のダンパー。ダンパーの内部にはスプリングが内蔵されており、振動を吸収します。2種類に色分けされていることがわかります。この機種の場合、左がモーター側らしく、左右で取り付けるダンパーの色が異なります。ちなみに、紫・青・黄が左側(この機種の場合)です。

図1-4.先端のダンパー
図1-4.先端のダンパー

作業には、ケガ防止と吊り棒がグリスでべたべたなので、必ず軍手を着用しましょう。

吊り棒の交換には、まず上部の操作パネル部を外します。この機種の場合、前面の左右(シールで目隠しされている)と背面の2個所の合計4個所がネジ留めされているので、それぞれドライバーで外します。

図1-5.上部の操作パネル部を外す
図1-5.上部の操作パネル部を外す

上部の操作パネル部を回転するようにずらすと、隅に吊り棒のスライダーが見えます。少し持ち上げるようにして、奥のスリットから吊り棒を外します。洗濯槽を奥へ押し込み、隙間を作って、吊り棒を少し下げるようにしてダンパー側も外します。

図1-6.吊り棒のスライダー部
図1-6.吊り棒のスライダー部

新しい吊り棒のダンパーにスライダーザという円形のパーツを差し込みます。取り外した吊り棒の仕様によって、スライダーザの取り付け枚数が異なるようで、説明書で枚数を確認しながら差し込みます。新しい吊り棒は、ダンパー側、スライダーの順に取り付けます。色を間違えないように。

図1-7.スライダーザの差し込み
図1-7.スライダーザの差し込み

四隅の吊り棒をすべて交換し終えたら、上部の操作パネル部をネジ留めして完了です。作業時間は60分程度でした。肝心の傾きですが、みごとに無くなり、洗濯槽もほぼ水平になりました。その後の脱水時も静かになり、洗濯機が移動することはなくなりました。

図1-8.水平になった洗濯槽
図1-8.水平になった洗濯槽

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