Accessのフォームに手書き入力エリアを配置する
Accessのフォームに、ペンや指先による手書き入力を可能にするInkPictureコントロールを配置する手順を紹介します。
1.手書き入力(InkPictureコントロール)
Windowsタブレットなどタッチ操作に対応したデバイスを使って、ペンや指先による手書き入力を可能にするInkPictureコントロールの紹介です。このコントロールは、タッチ操作未対応のデバイスでも、マウス操作により手書きすることができます。
InkPictureコントロールに手書き入力した文字などは、画像として書き出したり、テキストとして認識することができます。本記事では、InkPictureコントロールをAccessのフォームに配置する手順を紹介します。
2.InkPictureコントロールの配置
フォームの作成
あらかじめ、InkPictureコントロールを配置するフォームを作成しておきます。本記事では「手書き入力フォーム」という名前でフォームを作成しました。
変更したフォームのプロパティは、次の通りです。
- ポップアップ:いいえ → はい
- 自動中央寄せ:いいえ → はい
- 境界線スタイル:サイズ調整可 → 細線
- レコードセレクタ:はい → いいえ
- 移動ボタン:はい → いいえ
- スクロールバー:水平/垂直 → なし
- 最大化/最小化ボタン:最大化/最小化ボタン → なし
InkPictureコントロールの配置
フォームをデザインビューで開きます。
「コントロール」>「ActiveXコントロール」の順に選択します。
一覧から「Microsoft InkPicture Control」を選択して「OK」をクリックします。
フォーム上にInkPictureコントロールが配置されるので、適当な位置へ移動して、幅・高さを整えます。
InkPictureコントロールのプロパティ「境界線スタイル」の初期値が「透明」なので「実線」に変更します。「名前」は初期値のまま「InkPicture0」としました。
以上で、InkPictureコントロールの配置が完了です。
左側のオブジェクト一覧で「手書き入力フォーム」をダブルクリック、または右クリック後「開く」を選択して、フォームを実行します。
マウスカーソルをInkPictureコントロール上へ移動すると、ペン先(小さなドット)に変化します。マウスの左ボタンを押したまま移動すると、軌跡が描かれます。