【ORANGE-4】モニターの起動
ORANGE-4には、モニター機能があり、パソコンと接続することで、レジスターの値やメモリーの状態などを確認できます。本記事では、パソコンとの接続、およびモニターの起動手順を紹介します。
ORANGE-4のモニター機能
ピコソフトの「ORANGE-4」は、機械語(マシン語)を学習することができる4ビットマイコンボードです。ORANGE-4の組み立てと各部の詳細について「【ORANGE-4】組み立てと各部の紹介」で詳しく紹介しています。
モニター機能
ORANGE-4には、モニター機能があり、USBシリアルモジュールを介してパソコンと接続することで、レジスターの値やメモリーの状態などをターミナルソフト(Tera Termなど)で確認できます。
使用するUSBシリアルモジュールは、CP2102を搭載したUSBとUARTを変換するボードで、端子は3V3・TXD・RXD・GND・+5Vとなっています。CP2102のデバイスドライバーは「CP210x USB to UART Bridge VCP Drivers」からダウンロードできるので、接続するパソコンの環境に合わせて事前にインストールします。
なお、USBシリアルモジュールは、ピコソフトの公式ショップ(オレンジピコショップ)で購入できます。
USBシリアルモジュールの接続
USBシリアルモジュールに付属している4ピンケーブルを、端子TXD・RXD・GND・+5Vに接続します。
4ピンケーブルの他方を、ORANGE-4のI/O端子RXD・TXD・GND・5Vに接続します。端子5Vを接続すると、USBシリアルモジュールからORANGE-4に給電されるので、別途ORANGE-4へ電源の接続は不要です。
USBシリアルモジュールをパソコンに接続します。以上で、モニターを使用する準備が整いました。本記事では、ターミナルソフトとして「Tera Term」を使用する手順を紹介します。
モニターの起動
Tera Termを起動します。「新しい接続」画面で「シリアル」を選択して「OK」をクリックします。接続するシリアルのポートは「COMxx: Silicon Labs CP210x USB to UART Bridge (COMxx)」です。ポートが正しく表示されていない場合は、USBシリアルモジュールが認識されていないので、デバイスドライバーがインストール済みかどうか確認しましょう。
メニューから「設定」>「端末」の順にクリックします。「改行コード」がいずれも「CR」、「端末ID」が「VT100」、「ローカルエコー」にチェックがついていないことを確認します。
メニューから「設定」>「シリアルポート」の順にクリックします。「スピード」が「115200」であることを確認します。
ORANGE-4のキーを「RST」「D」「RUN」の順に押して、モニターを起動します。同時押しではなく、一つずつ順番に押してください。
ORANGE-4のモニターが起動すると、Tera Termの画面にファームウェアのバージョンなどが表示されます。なお、モニター起動中は、ORANGE-4の数字LED(7セグメントLED)が消灯したままとなります。
なにも表示されなかったり、文字化けするときは、再度Tera Termの設定を見直してください。