Raspberry Pi Picoの開発環境を整える
Python IDE(統合開発環境)であるThonnyを使って、MicroPythonファームウェアをRaspberry Pi Picoにインストールする手順を紹介します。
MicroPythonファームウェアのインストール
MicroPythonのコードをRaspberry Pi Picoで実行するには、あらかじめMicroPythonファームウェアをRaspberry Pi Picoにインストールする必要があります。
本記事では、Python IDE(統合開発環境)であるThonnyを使って、MicroPythonファームウェアをRaspberry Pi Picoにインストールする手順を紹介します。Thonnyのインストールは「Thonnyのインストール【Windows編】」をご覧ください。
MicroPythonファームウェアのインストール
Raspberry Pi PicoがUSBケーブルで接続されている場合は外します。Thonnyを起動して「ツール」>「Options...」の順にクリックします。
オプション画面で「インタプリタ」タブをクリックします。
「Thonnyはコードの実行にどのインタプリタまたはデバイスを使用すればよいですか?」で「MicroPython(Raspberry Pi Pico)」を選択します。
「Install or update firmware」をクリックします。
図1-5の画面が表示されます。指示に従って、Raspberry Pi PicoのBOOTSELボタン(白いボタン)を押しながら、USBケーブルを使って接続します。
Raspberry Pi Picoの接続が正しく認識されると、画面下の「Target device location」と「Target device model」が表示されます。「インストール」をクリックします。
MicroPythonファームウェアのインストールが完了するまでしばらく待ちます。
MicroPythonファームウェアのインストールが完了したら「Done!」と表示されます。「閉じる」をクリックします。
オプション画面に戻るので「OK」をクリックします。
Raspberry Pi PicoにMicroPythonファームウェアがインストールされ、Thonnyと正しく接続されると、シェルエリア内に「MicroPython v1.18 on 2022-01-17; Raspberry Pi Pico with RP2040」と表示されます。また、ウィンドウ右下に「MicroPython(Raspberry Pi Pico)」と表示されます。
以上で、Raspberry Pi Picoの開発環境が整いました。では、Thonnyのシェルを使って、Raspberry Pi Picoボード上のLEDを点灯させてみましょう。手順は「Raspberry Pi Picoボード上のLEDを点灯する」をご覧ください。