スクリプトをファイルに保存・実行する

Python IDE（統合開発環境）であるThonnyのエディターを使って、スクリプトを作成し、ファイルに保存・実行する手順を紹介します。使用する言語はMicroPythonです。

Thonnyには、MicroPythonのコードを複数まとめて記述できるエディターがあります。本記事では、エディターに記述した複数のコード（スクリプト）をファイルとして保存・実行する手順を紹介します。使用するコードは「Raspberry Pi Picoボード上のLEDを点灯する」で紹介したものです。

Thonnyの起動

Thonnyを起動します。コードを入力するのは、上段のエディターエリアです。

コードの記述

「Raspberry Pi Picoボード上のLEDを点灯する」で紹介したコードをエディターに記述します。シェル内にコードを入力するのとは異なり、エンターキーを押してもコードが実行されることはなく、改行されるだけです。

ファイルの保存

コードの記述が終わったら「ファイル」＞「Save as...」の順にクリックします。

ファイルの保存場所を選択します。保存場所は、Thonnyを実行しているコンピューター（This Computer）、またはRaspberry Pi Pico本体のどちらかを選べます。本記事では、Raspberry Pi Pico本体に保存するので「Raspberry Pi Pico」をクリックします。

ファイル名を入力して「OK」をクリックします。ファイル名は「LEDOn.py」とします。

エディターエリアに記述したコードがファイルとして保存され、エディターエリアのタブがファイル名「LEDOn.py」になりました。

スクリプトの実行

エディターエリアに記述した複数のコード（スクリプト）を実行するには「実行」＞「Run current script」の順にクリックします。

シェルエリアに「%run -c $EDITOR_CONTENT」と表示され、スクリプトが実行されます。ボード上のLEDが点灯していれば成功です。

もし、記述したコードに入力ミスなどがある場合は、シェルエリアに赤字でメッセージが表示されます。モジュール名やクラス名が間違っていないか見直しましょう。例えば「Pin」を「pin」と入力するとエラーになります。入力ミスを修正して実行するだけで、自動的に上書き保存されます。

LEDを消灯するスクリプトを作成して、ファイル名「LEDOff.py」で保存しましょう。

本記事では、作成したスクリプトをRaspberry Pi Pico内に保存しました。保存したファイルの閲覧と読み込みは「Raspberry Pi Pico内のファイルの閲覧と読み込み」で紹介しています。