VSCodeではじめてのRust
Visual Studio Code(VSCode)を使ったはじめてのRustとして、cargo newコマンドによるプロジェクトの作成からVisual Studio Codeによる実行(デバッグ)までを紹介します。
VSCodeではじめてのRust
Visual Studio Code(VSCode)を使ったはじめてのRustとして、cargo newコマンドによるプロジェクトの作成からVisual Studio Codeによる実行(デバッグ)までを紹介します。プロジェクト名は「first-rust-project」、保存場所はドキュメントフォルダー内の「Rust」フォルダー(新規作成)とします。
なお、Visual Studio Code(VSCode)を使ったRustの開発環境は「VSCodeでRustの開発環境を整える」で詳しく紹介しています。
VSCodeではじめてのRust
メニューから「ターミナル」>「新しいターミナル」の順にクリックします。
画面の右下にターミナルが開くので「cmd」と入力します。続けて、ドキュメントフォルダーへ移動するために「cd Documents」と入力します。Rust用のフォルダーを作成(「mkdir Rust」と入力)して、その下へ移動(「cd Rust」と入力)します。最後に、プロジェクトを作成するために「cargo new first-rust-project」と入力します。
メニューから「ファイル」>「フォルダーを開く」の順にクリックします。
cargo newコマンドで作成された「first-rust-project」フォルダーを開きます。
「このフォルダー内のファイルの作成者を信頼しますか?」というメッセージが表示されるので「はい、作成者を信頼します」をクリックします。
「first-rust-project」フォルダー内の「src」フォルダー配下に「main.rs」ファイルがあります。このファイルは、cargo newコマンドによって、ボイラープレートとして用意されたRustのソースコードで、中身はいわゆるハロー・ワールド(「Hello, world!」を表示する例題的なプログラム)です。
では、そのまま実行してみましょう。メニューから「実行」>「デバッグの開始」の順にクリックします。
初回のデバッグ時に「Cannot start debugging because no launch configuration has been provided.」というメッセージが表示されます。これは、デバッグに必要な構成ファイル(launch.json)が存在していないためです。そのまま「OK」をクリックします。
続けて「Cargo.toml has been detected in this workspace.Would you like to generate launch configurations for its targets?」というメッセージが表示されます。これは「cargo.toml」ファイルを検出したので、構成ファイル(launch.json)を生成するかどうかを確認するメッセージです。「Yes」をクリックします。
「first-rust-project」フォルダー内に「.vscode\launch.json」ファイルが生成され、その内容が表示されます。ファイルを閉じます。
この時点では、構成ファイルが生成されただけで、まだ実行されていません。もう一度、メニューから「実行」>「デバッグの開始」の順にクリックします。
画面が「実行とデバッグ」に切り替わり、左ペインにデバッグ情報(変数・ウォッチ式・コールスタック・ブレークポイントなど)が表示されます。右下の「ターミナル」に「Hello, world!」と出力されていれば、はじめてのRustは成功です。
上記では、そのまま実行(デバッグ)しましたが、ブレークポイントを設定して、ステップインやステップアウトで実行したり、ブレーク時点での変数やコールスタックの内容を確認するなど、多彩なデバッグ機能が使用できます。