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NASのバックアップ環境構築(オンプレミス)

NASと無停電電源装置(UPS)を連動する

2023-01-182023-01-18

NASのファイル共有によるデーター消失の危険性を低減する方法のひとつとして、NASと無停電電源装置(UPS)を連動する手順を紹介します。

NASと無停電電源装置(UPS)を連動する

前回の記事「NASのバックアップ環境構築(オンプレミス)」で解説したNASのファイル共有によるデーター消失の危険性を低減する方法のひとつとして、NASと無停電電源装置(UPS)を連動する手順を紹介します。本記事で紹介する構成は次の通りです。常時アクセス環境・バックアップ環境ともに同構成となります。

図1-1.NASのバックアップ環境構築(オンプレミス)
図1-1.NASのバックアップ環境構築(オンプレミス)

NASと無停電電源装置(UPS)を連動することで、停電や瞬断から電源が保護され、アクセス中の電源断によるデーター消失の危険性を低減することができます。また、停電が長時間にわたる場合は、NASを安全に停止(シャットダウン)することができます。

バッファロー LS220DN0802B

大容量HDD搭載で小規模オフィスのファイル共有・バックアップに最適。長時間稼働に適した信頼性ある「WD Red」を採用。HDDを2台搭載で、データを自動で二重化する「RAID1(ミラーリング)」で安心。

APC RS 400VA BR400S-JP

最大出力容量400VA/240W・長寿命バッテリー・雷サージ保護・PFC電源搭載の正弦波機器に対応。

本記事では、NASの電源を停電・瞬断から保護しつつ、停電が5分を経過したときは、NASを安全に停止(シャットダウン)して、その後、無停電電源装置(UPS)の電源をオフにします。

電源ケーブル・専用USBケーブルの接続

NASの電源が保護されるように、NASの電源ケーブルを無停電電源装置(UPS)の「バックアップコンセント」に接続します。「サージ保護のみコンセント」は、停電・瞬断時には電源が供給されないので間違えないように接続します。

図1-2.バックアップコンセント
図1-2.バックアップコンセント

無停電電源装置(UPS)に付属している専用USBケーブルのモジュラープラグ側を「インターフェイスポート」に接続します。

図1-3.インターフェイスポート
図1-3.インターフェイスポート

専用USBケーブルのUSBコネクター側をNASの「USB端子」に接続します。

図1-4.USB端子
図1-4.USB端子

電源ケーブル・専用USBケーブルの接続が完了したら、無停電電源装置(UPS)・NASの順番で電源をオンにします。

この時点で、NASの電源は停電・瞬断から保護されます。APC RS 400VA BR400S-JPとBUFFALO LS220DN0802B(最大消費電力48W)の組み合わせの場合、約50分のバッテリー駆動が可能です。ただし、停電が長引いた場合、バッテリーから供給もなくなり、NASへの電源供給が失われることになります。なので、停電が一定の時間を経過した場合、NASを安全に停止(シャットダウン)することが、データー消失の危険性を低減することになります。

NASと無停電電源装置(UPS)の連動設定

NASと無停電電源装置(UPS)を連動する設定を行います。ログイン後「詳細設定」をクリックします。

図1-5.詳細設定
図1-5.詳細設定

「管理」>「UPS連動」の順にクリックします。

図1-6.UPS連動の設定
図1-6.UPS連動の設定

「編集」をクリックします。

図1-7.UPS連動の編集
図1-7.UPS連動の編集

「このLinkStationに接続されたUPSと連動する」にチェックを付けて、各項目を指定します。本記事では「電源異常時のLinkStationシャットダウン条件」を「電源異常が5分間続いた場合」、「LinkStationシャットダウン後のUPS動作」を「シャットダウンする」としました。

図1-8.このLinkStationに接続されたUPSと連動する
図1-8.このLinkStationに接続されたUPSと連動する

「OK」をクリックします。

図1-9.UPS連動の設定完了
図1-9.UPS連動の設定完了

「このLinkStationに接続されたUPSと連動する」となっていることを確認します。以上で、NASと無停電電源装置(UPS)の連動設定が完了しました。

図1-10.このLinkStationに接続されたUPSと連動する
図1-10.このLinkStationに接続されたUPSと連動する

停電時のテスト

停電時のテストを実施します。無停電電源装置(UPS)の電源コードをコンセントから抜きます。擬似的に停電が発生した状態となり、無停電電源装置(UPS)のアラームが鳴り始めます。NASへの電源供給はバッテリーから行われます。NAS前面にある電源ランプは赤色の点滅となり、管理画面にはエラーメッセージ「UPS電源にて駆動しています。」が表示されます。

図1-11.エラーメッセージ「UPS電源にて駆動しています。」
図1-11.エラーメッセージ「UPS電源にて駆動しています。」

5分が経過すると、NAS・無停電電源装置(UPS)の順にシャットダウンが行われます。

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バッファロー LS220DN0802B

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最大出力容量400VA/240W・長寿命バッテリー・雷サージ保護・PFC電源搭載の正弦波機器に対応。

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