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micro:bit Lab.【マイクロビット】

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HUSKYLENSの機能追加や修正を行う
13-1

ファームウェアのアップグレード

2020-02-202021-08-22

HUSKYLENS(AI Vision Sensor)のファームウェアをアップグレードする手順を紹介します。なお、HUSKYLENSのおおまかな全体像は「付録3-19.HUSKYLENS(AI Vision Sensor)」で紹介しています。

お知らせ

新しいアップローダー(V2版)を使ったファームウェアをアップグレードは「13-10.ファームウェアのアップグレード(V2版)」をご覧ください。

13-1-1.アップグレードの準備

DFROBOTのHUSKYLENS(AI Vision Sensor)は、低価格で使いやすい「Kendryte K210を搭載したAIカメラ」です。HUSKYLENSの詳細は「付録3-19.HUSKYLENS(AI Vision Sensor)」で紹介しています。ファームウェアのアップグレードは、HUSKYLENSの機能追加や修正を行うために必要な作業です。

ファイルのダウンロード

HUSKYLENSのファームウェアアップグレードに必要なファイル一式をダウンロードします。https://github.com/HuskyLens/HUSKYLENSUploader/へアクセスして、「Clone or download」をクリックします。

図13-1-1-1.https://github.com/HuskyLens/HUSKYLENSUploader/
図13-1-1-1.https://github.com/HuskyLens/HUSKYLENSUploader/

「Download ZIP」をクリックして、ZIPファイルをダウンロードします。ダウンロードが完了したら、ZIPファイルを任意の場所へ解凍します。

図13-1-1-2.ファームウェアのダウンロード
図13-1-1-2.ファームウェアのダウンロード

ZIPファイルには、バージョンが記されたファームウェア(HUSKYLENSWithModelVx.x.xStable.kfpkg)と、ファームウェアの書き込み用ソフトウェア(K-Flash.exe)が含まれています。また、driverフォルダー内にはCP2101(USB to UART Bridge)用ドライバーがあります。

図13-1-1-3.ファームウェアと書き込み用ソフトウェア
図13-1-1-3.ファームウェアと書き込み用ソフトウェア

CP2101用ドライバーのインストール

HUSKYLENSは、USBとシリアル通信の変換にCP2101(USB to UART Bridge)というチップを使用しています。このCP2101用ドライバーをインストールします。driverフォルダー内から、ご自身の環境に合ったインストーラーを実行します。図13-1-1-4は、Windows10用64ビットインストーラー(CP210xVCPInstaller_x64.exe)です。

図13-1-1-4.CP2101用ドライバーのインストーラー
図13-1-1-4.CP2101用ドライバーのインストーラー

画面の指示に従ってインストールを進め、正しくインストールされたことを示すメッセージを確認します。

図13-1-1-5.インストールが完了したCP2101用ドライバー
図13-1-1-5.インストールが完了したCP2101用ドライバー

以上で、アップグレードの準備が整いました。続けて、ファームウェアのアップグレードを実施します。

13-1-2.アップグレードの実施

HUSKYLENSを、USBケーブルでパソコンと接続して、ファームウェアの書き込み用ソフトウェア(K-Flash.exe)を実行します。

図13-1-2-1.K-Flash.exeの実行
図13-1-2-1.K-Flash.exeの実行

K-Flash.exeの実行時、次のようなメッセージが表示されることがあります。Windows Defender SmartScreenは、Windowsのセキュリティ機能で、ダウンロードしたファイルの発行元が不明なため、警告メッセージを表示しています。自己責任において実行する場合は「詳細情報」>「実行」の順番でクリックします。

図13-1-2-2.Windows Defender SmartScreen
図13-1-2-2.Windows Defender SmartScreen

K-Flash.exeが起動すると、HUSKYLENSに搭載されたCP2101との接続を自動的に確認します。CP2101との接続が正しく認識できると、Device欄に「Silicon Labs CP210x USB to UART Bridge」と表示されます。何も表示されていない場合は、HUSKYLENSとパソコンの接続を確認します。

図13-1-2-3.正しく認識されたCP2101
図13-1-2-3.正しく認識されたCP2101

Firmware欄の右側にあるボタンをクリックして、ファームウェア(HUSKYLENSWithModelVx.x.xStable.kfpkg)を選択します。選択後、Firmware欄にファイル名が表示されていることを確認します。

図13-1-2-4.ファームウェアの選択
図13-1-2-4.ファームウェアの選択

「Open terminal after flash」のチェックを外します。

図13-1-2-5.チェックを外す
図13-1-2-5.チェックを外す

「Flash」をクリックして、ファームウェアの書き込みを開始します。

図13-1-2-6.書き込み開始
図13-1-2-6.書き込み開始

ファームウェアの書き込みが完了するまでしばらく待ちます。書き込みにかかる時間は、およそ5分です。書き込み中、HUSKYLENSのディスプレイは消灯したまま、書き込みを示すようなLEDの点灯もありません。

図13-1-2-7.書き込み中
図13-1-2-7.書き込み中

ファームウェアの書き込みが完了するとメッセージが表示され、HUSKYLENSが再起動します。「OK」をクリックした後、K-Flash.exeを終了します。

図13-1-2-8.書き込み完了
図13-1-2-8.書き込み完了

以上で、ファームウェアのアップグレードが完了です。HUSKYLENSでファームウェアのバージョンを確認するには「General Settings」を選択後、メニューを右へ進めます。「Version x.x.xStable」のようにバージョンが表示されるので、書き込んだファームウェアのバージョンと一致することを確認しましょう。

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