Raspberry Pi OSをインストールする

Raspberry Pi 3 Model B+のシステムを起動するためのmicroSDメモリーカードに、Raspberry Pi OS（旧Raspbian OS）をインストールする手順を紹介します。2020年3月にリリースされたRaspberry Pi OSのインストール用ツール「Raspberry Pi Imager」を使います。

microSDメモリーカード

Raspberry Pi 3 Model B+のカードスロットに差し込んで、システムを起動するためのmicroSDメモリーカードを用意します。このmicroSDメモリーカードへシステムの起動に必要なRaspberry Pi OSをインストールします。容量は16GB以上がおすすめです。

インターネットへ接続されたパソコン

microSDメモリーカードへRaspberry Pi OSをインストールするには、Raspberry Pi財団のウェブサイトから、インストール用ツール「Raspberry Pi Imager」などをダウンロードするためのパソコンが必要です。手順は後述します。

カードリーダー

microSDメモリーカードに対応したカードリーダーを用意します。パソコンに内蔵されている場合は不要です。

microSDメモリーカードへ、システムの起動に必要なRaspberry Pi OSをインストールするには、次の(1)～(2)の手順を順番に進めます。

（１）Raspberry Pi Imagerのダウンロードとインストール

Raspberry Pi財団のウェブサイトで公開されているダウンロードページ「Raspberry Pi Downloads - Software for the Raspberry Pi」へアクセスします。Raspberry Pi Imagerには、使用するパソコンによって、Windows版・macOS版・Ubuntu版の3種類があります。本記事では、Windows版をダウンロードします。

ダウンロードが完了したら、ダウンロードしたファイル（imager.exe）を実行します。Raspberry Pi Imagerのインストーラーが起動するので「Install」をクリックします。

Raspberry Pi Imagerのインストールが完了したら「Run Raspberry Pi Imager」をチェックしたまま「Finish」をクリックします。

（２）microSDメモリーカードへイメージファイルの書き込み

Raspberry Pi Imagerで選択できるRaspberry Pi OSには、デスクトップ環境の有無やインストールされるソフトウェアの違いにより、次の3種類があります。

Raspberry Pi OS Liteは、サーバー利用などを目的としたもので、デスクトップ環境（グラフィカルな操作画面）がインストールされない最小構成版です。Raspberry Pi OSは、グラフィカルな操作ができるデスクトップ環境と重要なソフトウェアがインストールされている標準版です。Raspberry Pi OS Fullは、さらにおすすめソフトウェアがインストールされている全部入り版です。本記事では、Raspberry Pi OS Fullを選択します。

Raspberry Pi Imagerの起動画面で「CHOOSE OS」をクリックします。

OSの一覧から「Raspberry Pi OS (other)」をクリックして選択します。

OSの一覧から「Raspberry Pi OS Full (32-bit)」をクリックして選択します。

「Raspberry Pi OS Full (32-bit)」が選択されたことを確認して「CHOOSE SD CARD」をクリックします。

microSDメモリーカードをカードリーダーに挿入します。しばらくすると一覧にmicroSDメモリーカードが表示されるので、容量やドライブ名を確認して、使用するmicroSDメモリーカードに相違なければクリックして選択します。本記事では、容量が16.0GB、ドライブ名がDとなります。

「WRITE」をクリックします。

イメージファイルの書き込みが完了するまで、しばらく待ちます。筆者の環境では12分程度で完了しました。

「CONTINUE」をクリックします。

閉じるボタンをクリックして、Raspberry Pi Imagerを終了します。

以上で、microSDメモリーカードへのRaspberry Pi OSのインストールは完了です。「12-2.自分専用のパソコンを組み立てる」へ進みましょう。