Grove IoTスターターキット for SORACOM

Arduino IDEで開発できるIoT体験キット「Grove IoTスターターキット for SORACOM（Wio LTE JP Version）」を紹介します。

ソラコムの「Grove IoTスターターキット for SORACOM（Wio LTE JP Version）」は、LTEモジュールを搭載したSeeed社のマイコンデバイス（Wio LTE JP Version）と、7種類のGroveデバイスがセットになったIoT体験キットです。データ通信に必要なSIMカード（NTTドコモ回線）が付属しているので、サブスクリプション登録を行うだけで、すぐにプロトタイピングを始められます。

本キットに同梱されているWio LTE JP Versionは、Seeed社が開発したLTEモジュール搭載のマイコンモジュールです。ボード上に6つのGroveコネクター（デジタル×2・アナログ×2・UART×1・I2C×1）があり、本キットに同梱されているGroveデバイスを接続することができます。背面には、ナノサイズのSIMカード用スロットと、付属のLTE用アンテナ2本を接続する端子があります。

プログラミング環境は、Arduino IDEで、Seeed社から専用のライブラリー「Wio LTE for Arduino」が提供されています。

搭載しているマイクロコントローラーの仕様は次の通りです。

本キットには、IoT用途でよく使われるセンサーとして、7種類のGroveデバイスが同梱されています。

Groveデバイスは、4線式のケーブルを使って、ボード上のGroveコネクターに接続できるので、手軽にIoTプログラミングを体験できます。また、Grove規格にあったデバイスなら、同梱されているもの以外でも使用できます。Groveは「第15章 Grove」で詳しく紹介しています。

これらのGrove デバイスを使ったサンプルプログラムが、Wio LTE JP Versionのライブラリー「Wio LTE for Arduino」と一緒に配布されています。Groveデバイスの通信規格（デジタル・アナログ・UART・I2C）によって、接続できるボード上のGroveコネクターが異なるので、プログラミング時には注意しましょう。

3軸デジタル加速度センサー（±16g）

Grove - 3 Axis Digital Accelerometer(±16g)

ブザー

Grove - Buzzer

ボタン

Grove - Button

磁気スイッチ

Grove - Magnetic Switch

温湿度センサー

Grove - Temperature & Humidity Sensor(DHT11)

GPS

Grove - GPS

超音波距離センサー

Grove - Ultrasonic Ranger

ソラコムでは、IoTデバイスを使って、さまざまな問題を解決する事例集として「SORACOM IoT DIYレシピ」を公開しています。レシピにかかる時間や費用はもちろん、具体的な作業内容も画像付きで丁寧に解説されています。※一覧で表示される画像の左上に「SORACOM Makers」と赤いバナーがあるものはユーザーによって公開されている情報です。

本キットを使ったレシピとして「IoTでジェスチャーシステム」「IoTでテレビのON/OFFをモニタリング」「IoTで作るどこでも正確なデジタル時計」が掲載されています。