はじめてのATOM Matrix(オンライン版UIFlow)
本記事では、ATOM MatrixにWi-Fi情報を設定後、UIFlow(オンライン版)と接続して、プログラムが実行できることを確認します。使用するOSはWindowsです。
シリアルドライバーの確認とインストール
シリアルドライバーの確認
ATOM Matrixに必要なシリアルドライバーがインストールされていることを、以下の手順で確認します。まず、Windowsの「スタートメニュー」を右クリックして「デバイスマネージャー」を選択します。次に、ATOM MatrixとパソコンをUSBケーブルで接続します。
デバイスマネージャーの一覧に「ポート(COMとLPT)」>「USB Serial port(COMxx)」と表示された場合、シリアルドライバーは正しくインストールされています。COMxx(xxは任意)がポート名です。シリアルドライバーのインストールは不要なので、次の「ファームウェアの更新、およびAPI KEYの確認とWi-Fi情報の設定」へ進みます。
「他のデバイス」>「USB Serial Port」と表示された場合、以下の手順に沿ってシリアルドライバーをインストールします。
シリアルドライバーのダウンロード
FTDIの「Virtual COM Port Drivers」からシリアルドライバーのインストール用ファイルをダウンロードします。ダウンロード後、任意の場所へ解凍しておきます。
「他のデバイス」>「USB Serial Port」を右クリックして「ドライバーの更新」を選択します。
「コンピューターを参照してドライバーを探索」をクリックします。
「参照」をクリックして、ダウンロードしたインストール用ファイルのフォルダー(解凍したもの)を選択します。「次へ」をクリックします。
ドライバーが正常にインストールされたことを確認して「閉じる」をクリックします。
表示が「ポート(COMとLPT)」>「USB Serial port(COMxx)」になることを確認します。以上で、シリアルドライバーのインストールは完了です。
ファームウェアの更新、およびAPI KEYの確認とWi-Fi情報の設定
ファームウェアの更新
M5Burnerというツールを使って、ATOM Matrixのファームウェアを更新します。まず、M5Stackの「Developer Tools」にアクセスして、M5Burnerをダウンロードします。ダウンロード後、任意の場所へ解凍しておきます。
解凍したファイルの中から「M5Burner」を起動します。
M5Burnerが起動するので、左の一覧から「ATOM」を選択します。「UIFlow_Matrix」で最新のバージョン(下図ではv1.10.8)を選択後「Download」をクリックします。
正常にダウンロードされたことを確認します。
「Burn」をクリックします。
Wi-Fiに関する設定(SSIDとパスワード)の入力欄が表示されますが、ここでは入力せずに「Next」をクリックします。
「Start」をクリックします。
ATOM Matrixにファームウェアが書き込まれるので、しばらく待ちます。
正常に書き込まれたことを確認して「Burn successfully, click here to return」をクリックします。
API KEYの確認とWi-Fi情報の設定
「Configurate」をクリックします。
COMポートのポート名を確認して「Load」をクリックします。
現在の設定内容が表示されます。API KEYの値は、後で使用するので忘れないように書き留めます。ATOM Matrixが、インターネットに接続するためのWi-Fi情報(SSIDとパスワード)を入力します。または、青いパソコンのアイコンをクリックすると、パソコンでアクティブなWi-Fi情報を自動的に取得します。「Save」をクリックして、Wi-Fi情報を保存します。
Wi-Fiの接続状態は、ATOM MatrixのLEDマトリックスの色で判断します。成功時は緑色、失敗時は赤色になります。接続に失敗した場合、Wi-Fi情報を見直します。
UIFlow(オンライン版)での接続確認
ATOM Matrixの開発環境である「UIFlow(オンライン版)」にアクセスします。書き留めたAPI KEYを入力して、使用する言語・デバイス(ATOM Matrix)の選択後「OK」をクリックします。
UIFlowと手元のATOM Matrixが接続されると、左下のステータス欄が「接続済み」となります。「Disconnected」の場合、正しく接続されていないので、ATOM MatrixのLEDマトリックスが緑色である(正常にWi-Fi接続されている)こと、API KEYが正しいことをもう一度確認します。
プログラムが実行されることを確認します。