Raspberry Pi Pico起動時に自動実行する
Raspberry Pi Picoの起動時(電源オン時)に、MicroPythonスクリプトを自動実行する手順とエラー時の対処を紹介します。
起動時にMicroPythonスクリプトを自動実行する
Raspberry Pi Picoの起動時(電源オン時)に、MicroPythonスクリプトを自動実行する手順を紹介します。プログラミング環境は、Python IDE(統合開発環境)であるThonnyを使用します。ThonnyのインストールやRaspberry Pi Picoの環境設定などは、以下の関連記事をご覧ください。
起動時にMicroPythonスクリプトを自動実行する
Raspberry Pi Pico内に、MicroPythonスクリプトを「main.py」というファイル名で保存することで、次回起動時(電源オン時)から自動実行されます。Raspberry Pi Picoボード上のLEDを点滅するMicroPythonスクリプトを作成して自動実行してみましょう。
Thonnyを起動して、エディターエリアにコードを記述します。
メニューから「ファイル」>「Save as...」の順にクリックします。
Raspberry Pi Pico内にMicroPythonスクリプトを保存するので「Raspberry Pi Pico」をクリックします。
ファイル名「main.py」を入力します。
Raspberry Pi Pico内に「main.py」というファイル名で保存されたことを確認します。
Raspberry Pi Picoに接続されたUSBケーブルを抜き差しして再起動します。Raspberry Pi Picoボード上のLEDが点滅すれば成功です。点滅しない場合は、入力したコードやファイル名に間違いがないか確認しましょう。
エラー時の対処
MicroPythonスクリプト「main.py」を自動実行したまま、Thonnyを起動すると、次のメッセージが表示されることがあります。これはスクリプト内でループ処理などが実行中で、ThonnyとRaspberry Pi Pico内のインタプリターが正しく通信できなかったことを示しています。
メッセージにあるように「Ctrl+C(Interrupt execution)」や「Ctrl+F2(Stop/Restart Backend)」で回復すればいいのですが、それでも通信が回復しない場合の対処を紹介します。
エラー時の対処
メニューから「実行」>「Disconnect」の順にクリックします。
次のメッセージが表示され、Thonnyのバックエンド処理が終了します。ここで、一度Raspberry Pi Picoに接続されているUSBケーブルを抜き差しします。
メニューから「実行」>「Stop/Restart backend」の順にクリックします。
バックエンド処理が再起動され、正しく通信が開始されます。自動実行されていたMicroPythonスクリプト「main.py」が終了して、シェルエリアが入力待ち(>>>)になります。