新規インストール
Windows Server 2016を新規インストールする手順を紹介します。新規インストールするエディションは「Windows Server 2016 Standard (デスクトップエクスペリエンス)」です。新規インストール先となるサーバー機の仕様と使用する設定値の解説は、1-2.導入先のサーバー機をご覧ください。
1-3-1.新規インストール
サーバー機の電源を入れて、素早く、Windows Server 2016のインストール用メディアをDVDドライブに挿入します。画面に「Press any key to boot from CD or DVD」が表示された場合は、メッセージが表示されている間に、何かキー(スペースキーなど)を押します。
インストール用メディアが読み込まれると、画面に「Loading files...」が表示されるので、そのまま待ちます。
続いて、インストールウィザードが起動するまで、そのまま待ちます。
言語とその他の項目を選択して、[次へ]をクリックします。
[今すぐインストール]をクリックします。
そのまま待ちます。
Windowsのライセンスを認証する画面が表示されるので、有効なプロダクトキーを入力します。続けて[次へ]をクリックします。
インストールするオペレーティングシステムを選択する画面が表示されるので、[Windows Server 2016 Standard (デスクトップ エクスペリエンス)]をクリックします。色が変わって、選択されたことを確認してください。続けて[次へ]をクリックします。
適用される通知とライセンス条項を読みます。続けて[同意します]にチェックを付けて、[次へ]をクリックします。
インストールの種類を選択する画面が表示されるので、[カスタム: Windowsのみをインストールする (詳細設定)]をクリックします。
Windowsをインストールする場所を選択する画面が表示されます。ディスクを分割するために[新規]をクリックします。
この手順では、サーバー機に搭載されたディスクのサイズ(100GB)を分割して、60GBをインストール用に割り当てます。分割せず、すべてのディスク領域を使用する場合は、そのまま[次へ]をクリックしてください。すぐに、Windowsのインストール(ファイルのコピーなど)が開始されます。
新規インストールする前に、サーバー機が別の目的で使用されていた場合、ディスク領域が空ではないことがあります。その場合は「削除」をクリックして、ディスク領域すべてを「割り当てられていない領域」にします。ディスク内のデーターはすべて消去されます。
分割するサイズ[61940]を入力して、[適用]をクリックします。※実際には、サーバーの設計に準じたサイズを入力します。
ここで指定するサイズの単位はMBです。GBからMBに変換するには、1024を掛けて求めます。さらに、システムファイル用パーティションが自動的に追加され、指定したサイズから500MB分が差し引かれます。したがって、60GBきっちりに分割するには、次の計算式を使います。
60×1024+システムファイル用パーティションのサイズ(500MB)=61940MB
システムファイル用パーティションを追加するメッセージが表示されるので、[OK]をクリックします。
この手順では、ディスクのサイズを分割したので、次のようになります。
- パーティション1:追加されたシステムファイル用パーティション(500MB)
- パーティション2:指定した領域(60GB)
- 割り当てられていない領域(39.5GB)
指定した領域が選択されていること(色がついていること)を確認して、[次へ]をクリックします。
Windowsのインストール(ファイルのコピーなど)が開始されるので、そのまま待ちます。
[今すぐ再起動]をクリックします。※クリックしなくても、自動的に再起動します。
再起動が完了するまで、そのまま待ちます。
ビルトイン管理者(Administrator)アカウントのパスワードを設定します。パスワードを入力して、[完了]をクリックします。
次のメッセージが表示された場合は、入力したパスワードが複雑さの要件を満たしていないので、再度パスワードを決め直してください。
これで、インストール完了です。では、確認のため、サインインしてみましょう。
1-3-2.最初のサインイン
3つのキー[Ctrl][Alt][Del](コントロール・オルト・デリート)を同時に押して、ロックを解除します。
インストール時に設定したパスワードを入力して、[→]をクリックするか、[ENTER]キーを押します。
User Profile Serviceの処理が行われるので、そのまま待ちます。
「このネットワーク上の他のPCやデバイスが、このPCを検出できるようにしますか?」と聞いてくるので、「いいえ」をクリックします。
「はい」をクリックすると、ネットワーク探索が有効になり、関連するファイアウォールの規則が許可されます。ネットワーク探索の設定は、必要に応じてコントロールパネルから変更できるので、ここでは「いいえ」を選択します。
サインインすると、自動的にサーバーマネージャーが起動しますが、今は使わないため、ウィンドウを閉じます。
これで、サインインが完了しました。続けて、シャットダウンしてみましょう。
1-3-3.シャットダウン
「スタート」をクリックします。
「電源」をクリックします。
「シャットダウン」をクリックします。
シャットダウンする理由が表示されるので「下矢印」をクリックして、一覧を表示します。
一覧から適当なものを選択して、クリックします。
ここで選択したシャットダウンの理由は、イベントビューアーのシステムログに記録されます。下図は「ハードウェア: インストール(計画済)」を選択した例です。選択する理由によって、シャットダウンの動作が変わることはありません。
「続行」をクリックします。
Windows Server 2016がシャットダウンされ、サーバー機の電源がオフになります。
以上で、Windows Server 2016 Standardの新規インストールが完了しました。続けて、コンピューター名の変更・ネットワークの設定など各種設定を行いましょう。
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