QLC+をインストールする
前回の「DMX(DMX512)って何?」では、照明器具を制御する通信規格であるDMX(DMX512)に触れてみました。今回は、DMXソフトウェアの紹介とDMXソフトウェア「Q Light Controller Plus(QLC+)」のインストール手順を解説します。
DMXソフトウェア&インターフェース
DMXコントローラー
DMX(DMX512)に対応した照明器具を調光・調色したり、光の向きを変えるには「DMXコントローラー」というハードウェアが必要です。DMXコントローラーには、フェーダーという前後に移動するつまみがあり、これで各チャネルの値をコントロールします。パーティーや小規模な舞台で使える小型のものからコンサートに対応した大型のものまで、使用目的に応じて選びます。
Lixada DMX512コントローラー
192のDMXチャンネル。それぞれ16チャンネルの12台のスキャナー。8つのプログラム可能なシーンの23バンク。184シーンの6つのプログラム可能なチェイス。キャビネット取り付け用の標準長さは 19 インチです。
DMXコントローラーとDMX(DMX512)に対応した照明器具はDMXケーブルで接続します。結線には、一文字(数珠つなぎ)にする方法や、スプリッターと呼ばれる分配器を通して結線する方法があります。
DMXソフトウェア&インターフェース
上記のDMXコントローラー以外に、パソコンの画面上からDMX(DMX512)に対応した照明器具を制御できる「DMXソフトウェア」という選択肢があります。DMXコントローラーのフェーダーを指で動かす代わりに、画面上のフェーダーをマウスで操作して制御することができます。
DMXソフトウェアには、有料ライセンスと無料ライセンスのものがあり、また、搭載している機能もさまざまなので用途に応じて選択します。
DMXソフトウェアで照明器具を制御するには、照明器具とパソコンをDMXケーブルで接続します。しかしながら、DMXケーブルを直接接続するためのコネクターは、パソコンに搭載されていないので、別途インターフェースが必要となります。有料ライセンスのDMXソフトウェアには、専用のインターフェースが同梱されています。
DASLIGHT Mini USB-DMX interface DMXソフトウェア&インターフェース
最大128チャンネルまでコントロールできるDMXコントロールソフトウェア・インターフェイス。PCから視覚的に照明機材をコントロールすることができます。30ステップを作成することができます。
Q Light Controller Plus(QLC+)
Q Light Controller Plus(QLC+)とは
Q Light Controller Plus(以下、QLC+)は、すべての機能が無料で使えるドネーションウェア(任意で寄付ができる)という形態で配布されているDMXソフトウェアです。無料でありながら、商用ソフトウェアと比べても同等の機能、またはそれ以上と評価されることもあります。メニューなどは日本語に対応済みで、日本語ドキュメントも提供されています。
Q Light Controller Plus (以下、QLC+)は、ライブ・コンサートや劇場などの様々なパフォーマンスで使用される照明器具を制御するためのものです。QLC+は他の照明コントロールソフトの500ページ以上のマニュアルを必要とせずに、直感的で柔軟なユーザーインターフェイスを使用して誰でも簡単に扱えることを目標としています。
Q Light Controller Plus - User Documentation - 概要説明と用語説明
インターフェース
QLC+で、DMXに対応した照明器具を制御するには、接続するためのインターフェースが別途必要です。図2-1は、USBドングル付きのDMXケーブルです。USBドングルには、USBインタフェースとシリアルインタフェースを変換するFTDIチップを内蔵しています。
QLC+のダウンロード
QLC+の公式サイトにアクセスして、上部の「download」をクリックします。
2020年2月4日現在、QLC+にはバージョン4系と5系があります。バージョン5系はアルファ版なので、安定しているバージョン4系の最新版(Latest release)をダウンロードします。対応するOSをクリックします。
ダウンロードが完了するまでしばらく待ちます。
QLC+のインストール
ダウンロードしたインストールファイルを実行します。ライセンス条件を読み、内容に同意する場合は「同意する」をクリックします。
インストール先のフォルダを確認して「次へ」をクリックします。インストール先の変更もできます。
スタートメニューに表示される名前を確認して「インストール」をクリックします。名前の変更もできます。
インストールが完了するまでしばらく待ちます。
インストールが完了したら「閉じる」をクリックします。
QLC+の起動
スタートメニューから「Q Light Controller Plus」を起動します。正しく起動することを確認します。
以上で、インストールは完了です。次回は、「ムービングヘッドライトを使ってみた」で紹介したムービングヘッドライト「BETOPPER LM70」をQLC+で制御します。
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Lixada DMX512コントローラー
192のDMXチャンネル。それぞれ16チャンネルの12台のスキャナー。8つのプログラム可能なシーンの23バンク。184シーンの6つのプログラム可能なチェイス。キャビネット取り付け用の標準長さは 19 インチです。
DASLIGHT Mini USB-DMX interface DMXソフトウェア&インターフェース
最大128チャンネルまでコントロールできるDMXコントロールソフトウェア・インターフェイス。PCから視覚的に照明機材をコントロールすることができます。30ステップを作成することができます。