QLC+でムービングヘッドライトを制御する
前回の「QLC+をインストールする」で紹介したDMXソフトウェア「Q Light Controller Plus(QLC+)」を使って、ムービングヘッドライト「BETOPPER LM70」を制御します。
準備
シンプル卓
今回は、Windows 10にインストールしたDMXソフトウェア「Q Light Controller Plus(以下、QLC+)」の「シンプル卓」を使って、BETOPPER LM70を制御します。パソコンの画面上に表示されたフェーダーをマウスで操作して、各チャネルの値を変化させることができます。
制御するBETOPPER LM70です。詳しくは「ムービングヘッドライトを使ってみた」で紹介しています。
準備
QLC+のインストールが終わっていない場合は「QLC+をインストールする」を参考にしてインストールしてください。
また、パソコンとBETOPPER LM70を接続するためのインターフェースが別途必要です。今回は、USBドングル付きのDMXケーブルを使用しました。USBドングルには、USBインターフェースとシリアルインターフェースを変換するFTDIチップを内蔵しています。
QLC+でムービングヘッドライトを制御する
パソコンとUSBドングルの接続
Windows 10パソコンにUSBドングルを差し込みます。USBドングルのLEDが一瞬だけチカチカしますが、すぐに消灯します。
Windows 10で正しく認識すると「スタート」>「設定」>「デバイス」画面に「FT232R USB UART」と表示されます。
Windows 10で正しく認識せず「FT232R USB UART」が表示されない場合、FTDI(Future Technology Devices International Limited)からドライバー(D2XX Drivers)をダウンロードしてインストールしてください。
BETOPPER LM70とDMXケーブルの接続
USBドングル付きDMXケーブルのXLRコネクター側を、BETOPPER LM70のINPUTコネクターへカチッと音がするまで差し込みます。
BETOPPER LM70のモード設定
BETOPPER LM70のコントロールパネルから動作モードを「SLAu」、チャネル数を「9CH」、アドレスを「d001」に設定します。この設定でスレーブモード、9チャネルモード、スタートアドレスが1で動作します。チャネル1~9に割り当てられている動作は次の通りです。
BETOPPER LM70 9-Channel Mode
Mini Moving Head User Manual model:LM70
QLC+の起動
スタートメニューから「Q Light Controller Plus」を起動します。正しく起動することを確認します。
出力の設定
画面下の「入力/出力設定」をクリックして、マッピング一覧から「DMX USB」の行をクリックします。一覧の下に表示される説明を見て、USBドングルが正しく動作していることを確認します。
「出力」にチェックをつけます。チェックをつけると、USBドングルのLEDが点灯して、出力が有効になったことを示します。
DMX機器の追加
画面下の「機器」をクリックします。「機器の追加」ボタンをクリックします。
機種名の一覧から「Generic」>「Generic」を選択します。「名前」を入力します。「チャンネル数」を9に変更します。「OK」をクリックします。
機器グループの一覧に、BETOPPER LM70が追加されたことを確認します。
シンプル卓の操作
画面下の「シンプル卓」をクリックします。DMXコントローラーのフェーダーに見立てたスライダーをマウスで操作すると、BETOPPER LM70のヘッドが動いたり、高輝度LED(RGBW)が点灯したりします。
スライダーは、DMX機器の追加時に指定したチャネル数に合わせて、左から1~9の順に並んでいます。それぞれ対応する動作は次の通りです。
BETOPPER LM70 9-Channel Mode
Mini Moving Head User Manual model:LM70
デモ動画
QLC+のシンプル卓を使って、BETOPPER LM70を制御するようすです。スライダーの操作に合わせて、LEDの色が変化したり、ヘッドが水平方向(パン)や垂直方向(チルト)へ回転しています。動画中、ずっと聞こえている音は冷却用ファンの音です。
この動画には、激しく点滅するシーンがあります。十分に注意してください。
おすすめ
BETOPPER RGBW ミニムービングヘッドライト 7x8W RGBW 4 in 1 LM70S
クラブ・スタジオ・ホール・式場・舞台などさまざまな場所で色鮮やかな雰囲気を演出するムービングヘッドランプです。オート・サウンド・マスタースレーブ・DMXに対応。
Lixada DMX512コントローラー
192のDMXチャンネル。それぞれ16チャンネルの12台のスキャナー。8つのプログラム可能なシーンの23バンク。184シーンの6つのプログラム可能なチェイス。キャビネット取り付け用の標準長さは 19 インチです。