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Macintosh LC IIIでDTM(SSW Lite Ver 1.00)

2022-08-132022-08-13

復活を遂げたMacintosh LC IIIにDTM(デスクトップミュージック)環境を構築します。使用するMIDIアプリケーションは「Singer Song Writer Lite for Macintosh Version 1.00(SSW Lite Ver 1.00)」です。また、MIDI音源として「Roland SOUND Canvas SC-8850」を使用します。

注意

本記事に登場するMacintosh LC IIIは、製造からすでに30年ほど経過しており、経年劣化による事故を招く恐れがあります。本記事を参考にされる場合は、変化や異常を感じたら、すぐに使用を中止してください。

復活までの道のり

本記事は、復活を遂げたMacintosh LC IIIの後日談です。復活までの道のりは前編後編解決編の記事をご覧ください。

MIDI音源の接続

Roland SOUND Canvas SC-8850

本記事では、MIDI音源として「Roland SOUND Canvas SC-8850」を使用します。SC-8850は、64パート128ボイスのマルチティンバー音源で、多彩な1,640音色とドラムセット63種類を備えています。

図1-1.Roland SOUND Canvas SC-8850
図1-1.Roland SOUND Canvas SC-8850

SC-8850とコンピューターを接続する場合、MIDIコネクター・シリアルコネクター・USBコネクターを使う方法があります。本記事では、シリアルコネクターを使用します。SC-8850の背面にあるシリアルコネクター(SERIAL)にシリアルケーブルを接続して、コンピュータースイッチを「Mac」に合わせます。

図1-2.SC-8850背面のSERIALポート
図1-2.SC-8850背面のSERIALポート

シリアルケーブルのもう一方は、Macintosh LC IIIのModemポートに接続します。

図1-3.Macintosh LC III背面のModemポート
図1-3.Macintosh LC III背面のModemポート

以上で、Macintosh LC IIIとSC-8850の接続は完了です。音を鳴らすために、SC-8850のライン出力にスピーカーシステム、またはヘッドフォン端子にヘッドフォンなどを接続します。

インストール

続いて、Macintosh LC IIIに必要なソフトウェアをインストールします。インストールするのは「OMS(Open Music System)」と「Singer Song Writer Lite for Macintosh Version 1.00(SSW Lite Ver 1.00)」です。

OMS(Open Music System)

OMS(Open Music System)は、MIDIアプリケーションとMIDI音源の間に位置し、適切にMIDIデーターを送受信するためのソフトウェアです。

「OMS2.0J インストーラ」を起動します。

図2-1.OMS2.0J インストーラ
図2-1.OMS2.0J インストーラ

「続ける」をクリック。

図2-2.スプラッシュ画面
図2-2.スプラッシュ画面

インストール先を選択して「インストール」をクリック。

図2-3.インストール先の選択
図2-3.インストール先の選択

インストールが完了するまでしばらく待ちます。

図2-4.インストール中
図2-4.インストール中

インストール完了。

図2-5.インストール完了
図2-5.インストール完了

コントロールパネルに「OMS Preferred Device」が追加されます。

図2-6.OMS Preferred Device
図2-6.OMS Preferred Device

拡張機能に「Open Music System」が追加されます。

図2-7.Open Music System
図2-7.Open Music System

いったん再起動して、アイコンパレードに「OMS」と「AV OMS」が表示されることを確認します。

図2-8.OMSとAV OMS
図2-8.OMSとAV OMS

Singer Song Writer Lite for Macintosh Version 1.00

「SSW Lite インストーラ」を起動します。

図2-9.SSW Lite インストーラ
図2-9.SSW Lite インストーラ

「続ける」をクリック。

図2-10.スプラッシュ画面
図2-10.スプラッシュ画面

インストール先を選択して「インストール」をクリック。

図2-11.インストール先の選択
図2-11.インストール先の選択

インストールが完了するまでしばらく待ちます。

図2-12.インストール中
図2-12.インストール中

インストール完了。

図2-13.インストール完了
図2-3.インストール完了

OMSの設定

Macintosh LC IIIのModemポートに接続したSC-8850をMIDIの出力先として設定します。この設定により、MIDIアプリケーション(今回はSinger Song Writer Lite)からSC-8850が使用できるようになります。

OMSの設定

「アップルメニュー」>「コントロールパネル」>「OMS Preferred Device」の順に選択します。

図3-1.OMS Preferred Device
図3-1.OMS Preferred Device

「設定」をクリック。

図3-2.OMSの設定
図3-2.OMSの設定

「Modem」にチェックをつけて「検索」をクリック。

図3-3.OMSドライバ検索
図3-3.OMSドライバ検索

検索が終わるまでしばらく待ちます。

図3-4.検索中
図3-4.検索中

検索結果に「Std. Interface, Modem」があることを確認して「OK」をクリック。

図3-5.OMSドライバセットアップ
図3-5.OMSドライバセットアップ

「Modem」にチェックをつけて「OK」をクリック。

図3-6.OMS MIDIディバイス・セットアップ
図3-6.OMS MIDIディバイス・セットアップ

「OK」をクリック。

図3-7.OMS Preferred Device
図3-7.OMS Preferred Device

以上で、OMSの設定が完了しました。

SMF(スタンダードMIDIファイル)の再生

DTM環境が整ったので音楽を再生します。Singer Song Writer Liteにもサンプル曲が収録されていますが、せっかくなので「イース MIDI Collection」から一曲。

図4-1.イース MIDI Collection
図4-1.イース MIDI Collection

このコレクションには、SMF(スタンダートMIDIファイル)として28曲が収録されており、そのうち4曲がSC-88専用アレンジ版となっています。その中から「TO MAKE THE END OF BATTLE」を読み込んで再生します。

図4-2.Singer Song Writer Liteで読み込んだTO MAKE THE END OF BATTLE
図4-2.Singer Song Writer Liteで読み込んだTO MAKE THE END OF BATTLE

SC-8850に接続したスピーカーシステム、またはヘッドフォンから曲が再生されれば成功です。

図4-3.TO MAKE THE END OF BATTLEを再生中のSC-8850
図4-3.TO MAKE THE END OF BATTLEを再生中のSC-8850

アレンジは異なりますが、Falcom Sound Team jdkによる「イースI & IIクロニクルズ オリジナルサウンドトラック」から「TO MAKE THE END OF BATTLE」をどうぞ。

日本ファルコム Ys I&II Chronicles オリジナルサウンドトラック

PSP『イースI&IIクロニクルズ』のクロニクルズアレンジVerを収録した2枚組CD! 大人気「TO MAKE THE END OF BATTLE」は、ゲームVerとデモVerを収録。

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