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YAMAHA RTX830で構築するリモートアクセス環境

1.設置とはじめてのログイン

2021-06-022021-08-29

YAMAHA RTX830で構築するリモートアクセス環境(VPN)について、連載でわかりやすく解説します。本記事は「1.設置とはじめてのログイン」です。

YAMAHA RTX830で構築するリモートアクセス環境

本連載は、小規模な店舗・オフィスを対象としたもので、すでにホームゲートウェイ(ひかり電話対応・回線終端装置内蔵)によるインターネット接続・ひかり電話接続が行われているものとします。また、リモートアクセス環境を構築する事前作業として、ホームゲートウェイの設定変更が必要となります。詳しくは「YAMAHA RTX830で構築するリモートアクセス環境」をご覧ください。

図1-1.小規模な店舗・オフィスでのインターネット・ひかり電話の接続例
図1-1.小規模な店舗・オフィスでのインターネット・ひかり電話の接続例

YAMAHA RTX830(ギガアクセスVPNルーター)の設定

リモートアクセス(VPN)環境の構築に欠かせないのが、VPN機能を搭載したルーターです。本連載では、VPN機能を搭載したルーターとして高く評価されている「YAMAHA RTX830(ギガアクセスVPNルーター)」を使用します。

YAMAHA RTX830(ギガアクセスVPNルーター)

大幅性能向上と新規ネットワークへの対応。小規模拠点向けギガアクセスVPNルーターです。

図1-2.小規模な店舗・オフィスでのリモートアクセス環境の構築
図1-2.小規模な店舗・オフィスでのリモートアクセス環境の構築

本連載で解説するRTX830の設定項目は次の通りです。本記事は「1.設置とはじめてのログイン」です。

RTX830の設置

設置場所の決定

あらかじめRTX830の設置場所を決めておきます。19インチラックに設置したり、壁に掛けて設置する場合は、別途マウントキットが必要です。設置作業を行う場合の注意点などを「はじめにお読みください」から抜粋します。

設置作業を行う場合の注意

本製品の設置場所を選択するときの注意点は、以下のとおりです。

  • 周囲の温度、湿度が動作条件範囲内であること。動作条件については「5.1 ハードウェア仕様」(22ページ)を参照してください。
  • 本製品の保守やメンテナンスが容易に行える場所であること。
  • 水平置きに設置する場合は、デスクなどの水平な場所であること。
  • 本製品を他の機器と重ねないこと。
  • 本製品を設置するときは「1.1 安全上のご注意」(5ページ)の注意事項を必ず守ってください。
はじめにお読みください

■19インチラックに設置する場合

弊社別売のラックマウントキットYMO-RACK1Uを使用して設置します。取り付け方法や注意事項など、詳細については「RTX830 取扱説明書」をご覧ください。

■壁に掛けて設置する場合

弊社別売のウォールマウントキットYWK-1200Dを使用して設置します。取り付け方法や注意事項など、詳細については「RTX830 取扱説明書」をご覧ください。

はじめにお読みください

開梱

開梱後、付属品を確認して「はじめにお読みください」に記載されている「安全上のご注意」を読みます。

  • はじめにお読みください
  • 保証書(上記「はじめにお読みください」の裏表紙)
  • AC100V用電源コード(1本)
  • 電源コード抜け防止金具(1個、付属AC100V用電源コード専用)

RTX830の設置

箱から取り出したRTX830を、あらかじめ決めておいた設置場所に設置します。19インチラックや壁へ取り付ける場合は、取扱説明書に従って設置します。

注意

設置スペースが狭いなどの理由で、設置後に電源コードを本体へ接続するのが困難な場合は、先に電源コードを接続してから設置してください。ただし、電源コンセントへの差し込みは、設置後に行います。

本体背面のPOWERスイッチがSTANDBYになっていることを確認して、電源コードを本体の電源インレットに接続します。電源コード抜け防止金具で固定します。

電源プラグを電源コンセントに差し込みます。本体背面のPOWERスイッチをONにして、POWERランプが点灯することを確認します。以上で、RTX830の設置は完了です。

はじめてのログイン

RTX830では、インターネット接続やリモートアクセス(VPN)の設定を行うツールとして、ブラウザーからアクセスする「Web GUI」が提供されています。Web GUIは、RTX830の出荷時に設定されているIPアドレス「192.168.100.1」へアクセスして利用します。以下に、Web GUIにログインする方法を解説します。

はじめてのログイン

パソコンとLANケーブル(ストレートケーブル・クロスケーブルどちらでも可)を用意します。パソコンのIPアドレスが自動取得になっていることを確認して、RTX830のLANポート(1~4のいずれでも可)とLANケーブルで接続します。RTX830では、初期状態でDHCPサーバー機能が有効になっているので、パソコンのIPアドレスが自動的に割り当てられます。

パソコンでブラウザーを起動して、アドレス欄に「192.168.100.1」と入力して、Enterキーを押します。

図3-1.RTX830 Web GUIへのアクセス
図3-1.RTX830 Web GUIへのアクセス

ユーザー名・パスワードには、何も入力せずに「ログイン」をクリックします。この画面が表示されないときは、パソコンとRTX830が正しく接続されていない、または正しくIPアドレスが割り当てられていないことが考えられます。

図3-2.RTX830 Web GUIへのログイン
図3-2.RTX830 Web GUIへのログイン
注意

Safariを使ってログインする場合、ユーザー名に「anonymous」を入力して、パスワード欄は空白のまま「ログイン」をクリックします。

ログインが成功すると、RTX830のダッシュボードが表示されます。管理者パスワードが未設定なので、右側のメッセージボードに注意メッセージが表示されています。このメッセージは、右上にあるベルのマークをクリックすると非表示にすることができます。

図3-3.RTX830 Web GUIのダッシュボード(メッセージ表示あり)
図3-3.RTX830 Web GUIのダッシュボード(メッセージ表示あり)

RTX830のダッシュボードには、初期状態でシステム情報・リソース情報・インターフェース情報・トラフィック情報(LAN)が表示されています。

図3-4.RTX830 Web GUIのダッシュボード
図3-4.RTX830 Web GUIのダッシュボード

Web GUIを終了するときは、右上にある人型のマークをクリックして「ログアウト」を選択するか、ブラウザーを終了します。

図3-5.RTX830 Web GUIからのログアウト
図3-5.RTX830 Web GUIからのログアウト

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