4.LANアドレスの変更
YAMAHA RTX830で構築するリモートアクセス環境(VPN)について、連載でわかりやすく解説します。本記事は「4.LANアドレスの変更」です。
YAMAHA RTX830で構築するリモートアクセス環境
本連載は、小規模な店舗・オフィスを対象としたもので、すでにホームゲートウェイ(ひかり電話対応・回線終端装置内蔵)によるインターネット接続・ひかり電話接続が行われているものとします。また、リモートアクセス環境を構築する事前作業として、ホームゲートウェイの設定変更が必要となります。詳しくは「YAMAHA RTX830で構築するリモートアクセス環境」をご覧ください。
YAMAHA RTX830(ギガアクセスVPNルーター)の設定
リモートアクセス(VPN)環境の構築に欠かせないのが、VPN機能を搭載したルーターです。本連載では、VPN機能を搭載したルーターとして高く評価されている「YAMAHA RTX830(ギガアクセスVPNルーター)」を使用します。
本連載で解説するRTX830の設定項目は次の通りです。本記事は「4.LANアドレスの変更」です。
LANアドレスの変更
出荷時に設定されているLAN側のIPアドレス(192.168.100.1/24)を変更します。IPアドレスをそのまま使用する場合、この手順は不要です。
LANアドレスの変更
RTX830のWeb GUIにログインします。ログインがはじめての人は「1.設置とはじめてのログイン」をご覧ください。ログイン後、ダッシュボードの上に表示されている「かんたん設定」をクリックします。
「基本設定」のアイコンをクリックします。
「LANアドレス」のアイコンをクリックします。
「設定」をクリックします。
新しいIPアドレス(IPv4)を入力して、サブネットマスクを選択します。「LANアドレスに関連する設定(DHCP、NAT、IPフィルターなど)がある場合、それらの設定も一括変更する」をチェックすることで、以下の設定が自動的に変更されます。チェックを外すと不整合が生じるのでそのままにします。
- DHCPで払い出すIPアドレス
- 静的IPフィルター(始点IPアドレス、終点IPアドレス)
- 動的IPフィルター(始点IPアドレス、終点IPアドレス)
- NATディスクリプター内側アドレス
- NATディスクリプター静的NAT(内側アドレス)
- NATディスクリプター変換ルールに該当しないパケットの処理(転送先端末のアドレス)
- NATディスクリプター静的IPマスカレード(内側アドレス)
- IPキープアライブ(始点IPアドレス)
- トンネルインターフェース端点IPアドレス(ローカルIPアドレス)
- IPsec自分側IPアドレス
本記事では、192.168.100.1/24から192.168.101.1/24へ変更しています。
入力内容を確認して「設定の確定」をクリックします。
新しいIPアドレスでアクセスし直す旨のメッセージが表示されます。パソコンのIPアドレスが自動取得になっている場合は、LANケーブルの抜き差しなどを行った後、ブラウザーのアドレス欄に新しいIPアドレスを入力します。
新しいIPアドレスになっていることを確認すれば完了です。