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リード部品をきれいに折り曲げる
付録1-1

リードベンダー【RB-5】

2017-11-302017-11-30

抵抗器などの足(リード線)を、きれいに折り曲げたい方へおすすめのサンハヤト製リードベンダー(MODEL RB-5)を紹介します。

1.リードベンダーとは

サンハヤト製リードベンダー(MODEL RB-5)は、抵抗器・ダイオード・トランジスターなどリード部品の足(リード線)を、きれいに折り曲げるための簡易折り曲げ器です。

図1-1.サンハヤト製リードベンダー(MODEL RB-5)
図1-1.サンハヤト製リードベンダー(MODEL RB-5)

例えば、抵抗器の足(リード線)を・・・

図1-2.抵抗器(折り曲げ前)
図1-2.抵抗器(折り曲げ前)

こんなふうに直角に曲げることができます。しかも簡単きれいです。

図1-3.抵抗器(折り曲げ後)
図1-3.抵抗器(折り曲げ後)

サンハヤト製リードベンダー(MODEL RB-5)を使ってできることです。

  • 抵抗器やダイオードなどアキシャル部品の足(リード線)を折り曲げる
  • TO-92タイプのトランジスターの足(リード線)を折り曲げる
  • 基板から浮かせるフォーミング加工

なお、リード線の太さは、直径0.9mmまで対応しています。

図1-4.サンハヤト製リードベンダー(MODEL RB-5)の表面
図1-4.サンハヤト製リードベンダー(MODEL RB-5)の表面
図1-5.サンハヤト製リードベンダー(MODEL RB-5)の裏面
図1-5.サンハヤト製リードベンダー(MODEL RB-5)の裏面

2.リード線の折り曲げ(横方向)

リード線の折り曲げ(横方向)について手順を紹介します。サンハヤト製リードベンダー(MODEL RB-5)の裏面にあるミゾを使って、抵抗器・ダイオードなどのアキシャル部品の足(リード線)を横方向に折り曲げることができます。

図2-1.折り曲げ用のミゾ
図2-1.折り曲げ用のミゾ

折り曲げられる足(リード線)の幅は、2ピッチ~12ピッチまでの11種類です。ピッチとは、ユニバーサル基板・ブレッドボードの穴と穴の間隔のことで、2ピッチ=間隔2つ分(穴3つ分)=約6mmになります。3ピッチ(約8mm)・4ピッチ(約10mm)・5ピッチ(約12.5mm)・6ピッチ(約15mm)・7ピッチ(約17.5mm)・8ピッチ(約20mm)・9ピッチ(約22.5mm)・10ピッチ(約25mm)・11ピッチ(27.5mm)・12ピッチ(約30mm)です。

リード線の折り曲げ(横方向)の手順

抵抗器の足(リード線)を、横方向に折り曲げてみましょう。幅は、4ピッチ(約10mm)です。抵抗器を、4ピッチのミゾにセットします。

図2-2.リード線の折り曲げ(横方向)の手順(1)
図2-2.リード線の折り曲げ(横方向)の手順(1)

足(リード線)を指で直角になるまで折り曲げます。できあがりです。

図2-3.リード線の折り曲げ(横方向)の手順(2)
図2-3.リード線の折り曲げ(横方向)の手順(2)

完成した抵抗器です。

図2-4.リード線の折り曲げ(横方向)の手順(3)
図2-4.リード線の折り曲げ(横方向)の手順(3)

3.リード線の折り曲げ(縦方向)

リード線の折り曲げ(縦方向)について手順を紹介します。サンハヤト製リードベンダー(MODEL RB-5)の先端の突起を使って、抵抗器・ダイオードなどのアキシャル部品の足(リード線)を縦方向に折り曲げることができます。

図3-1.折り曲げ用のミゾ
図3-1.折り曲げ用のミゾ

折り曲げられる足(リード線)の幅は、2.54mmです。これは、ユニバーサル基板・ブレッドボードの穴と穴の間隔1つ分です。

リード線の折り曲げ(縦方向)の手順

抵抗器の足(リード線)を、縦方向に折り曲げてみましょう。抵抗器を、先端の突起に押し当てます。

図3-2.リード線の折り曲げ(縦方向)の手順(1)
図3-2.リード線の折り曲げ(縦方向)の手順(1)

足(リード線)を突起に沿うように指で曲げます。できあがりです。

図3-3.リード線の折り曲げ(縦方向)の手順(2)
図3-3.リード線の折り曲げ(縦方向)の手順(2)

完成した抵抗器です。

図3-4.リード線の折り曲げ(縦方向)の手順(3)
図3-4.リード線の折り曲げ(縦方向)の手順(3)

4.フォーミング加工

フォーミング加工について手順を紹介します。サンハヤト製リードベンダー(MODEL RB-5)の表面にあるフォーミング加工用エリアを使って、抵抗器・ダイオードなどのアキシャル部品の足(リード線)をフォーミング加工することができます。

図4-1.フォーミング加工用エリア
図4-1.フォーミング加工用エリア

フォーミング加工とは、放熱などを目的として、部品を基板から浮かせて実装するための加工です。足(リード線)に取り付け用の凹みを加工することができます。

あらかじめ、必要な幅でリード線の折り曲げ(横方向)を行っておきます。フォーミング加工できる幅は、5mm・7.5mm・10mm・12.5mm・15mm・17.5mm・20mmです。

フォーミング加工の手順

幅10mmの抵抗器をフォーミング加工してみましょう。抵抗器を、フォーミング加工用エリアの幅10mmにセットします。

図4-2.フォーミング加工の手順(1)
図4-2.フォーミング加工の手順(1)

フォーミング加工棒を穴(リード線の内側)に差し込みます。

図4-3.フォーミング加工の手順(2)
図4-3.フォーミング加工の手順(2)

そのまま外側へ押し広げます。図4-4では、左方向です。

図4-4.フォーミング加工の手順(3)
図4-4.フォーミング加工の手順(3)

反対側の足(リード線)も同じように外側へ広げます。できあがりです。

図4-5.フォーミング加工の手順(4)
図4-5.フォーミング加工の手順(4)

完成した抵抗器です。広がった部分は、ちょうどピッチ1つ分大きくなります。

図4-6.フォーミング加工の手順(5)
図4-6.フォーミング加工の手順(5)

こちらは、内側へ押し込んだ加工です。押し込んだ部分は、ちょうどピッチ1つ分小さくなります。

図4-7.フォーミング加工の手順(6)
図4-7.フォーミング加工の手順(6)

5.トランジスター(TO-92タイプ)の加工

トランジスター(TO-92タイプ)の加工について手順を紹介します。サンハヤト製リードベンダー(MODEL RB-5)のトランジスター(TO-92タイプ)加工用エリアを使って、トランジスター(TO-92タイプ)の足(リード線)を均一に広げることができます。

図5-1.トランジスター(TO-92タイプ)加工用エリア
図5-1.トランジスター(TO-92タイプ)加工用エリア

トランジスター(TO-92タイプ)加工の手順

トランジスター(TO-92タイプ)を加工してみましょう。トランジスター(TO-92タイプ)を、トランジスター(TO-92タイプ)加工用エリアにセットします。

図5-2.トランジスター(TO-92タイプ)加工の手順(1)
図5-2.トランジスター(TO-92タイプ)加工の手順(1)

両側の足(リード線)を、指で少し広げます。

図5-3.トランジスター(TO-92タイプ)加工の手順(2)
図5-3.トランジスター(TO-92タイプ)加工の手順(2)

フォーミング加工棒を使って、一方の足(リード線)を外側へしっかりと押し広げます。

図5-4.トランジスター(TO-92タイプ)加工の手順(3)
図5-4.トランジスター(TO-92タイプ)加工の手順(3)

反対側の足(リード線)も同じように外側へ押し広げます。できあがりです。

図5-5.トランジスター(TO-92タイプ)加工の手順(4)
図5-5.トランジスター(TO-92タイプ)加工の手順(4)

完成したトランジスター(TO-92タイプ)です。

図5-6.トランジスター(TO-92タイプ)加工の手順(5)
図5-6.トランジスター(TO-92タイプ)加工の手順(5)

6.ブレッドボードでの使用

ユニバーサル基板だけでなく、ブレッドボードを使った電子工作にもおすすめです。部品がきれいにそろいます。

図6-1.ブレッドボードへの実装
図6-1.ブレッドボードへの実装

7.リードベンダー(RB-5)関連のおすすめ品

紹介したサンハヤト製リードベンダー(MODEL RB-5)です。

サンハヤト リードベンダー RB-5 リード線、部品の簡易折り曲げ器

抵抗やダイオードなどアキシャル部品のリード線をワンタッチで直角に折り曲げられる便利なツールです。

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