MPLAB PICkit4
2018年3月に発表された開発ツールMPLAB PICkit4を紹介します。PICkit4は、PICkit3の後継機種です。
1-1-1.MPLAB PICkit4
PICkit4は、PICkit3の後継として開発された低価格なインサーキットデバッガー/プログラマーです。PICkit3については「2-2.プログラミング環境」で紹介しています。
商品の開梱からUSB接続まで
PICkit4が手元に届くと、まず気がつくのが商品一式を収めている梱包ケースの違いです。これまでのプラスチックケースによる梱包から段ボールケースに変更されています。段ボールケースの外観には大きくロゴマークが印刷されています。
内容物はいたってシンプル。PICkit4本体・USBケーブル、そしてPICkit4のロゴステッカーです。マニュアルなどは一切付属していません。
USBケーブルの色はシルバー、長さは約115cm(コネクター部含まず)です。
PICkit4の上部にUSBコネクターがあります。USB2.0ハイスピードとなり、コネクターにはMicro Bが採用されました。
斜めに取り付けられた発光部が、ステータスに合わせて青色や紫色などに光ります。
PICkit4の下部に8ピンのシングルインラインヘッダーがあり、4線式JTAGやストリーミングデーターゲートウェイを使ったシリアルワイヤーデバッグなど最新のインターフェースをサポートしています。また、1番ピンから6番ピンを使って従来の2線式JTAGやICSPなどと後方互換があります。ターゲットには、最大50mAの電力を供給できるようになりました。
Programmer-to-Go(PTG)に対応し、プログラムデーターは本体側面にあるSDカードスロット内のマイクロSDカードに保存されます。ターゲットからの電力供給で駆動でき、表面のロゴを押すことでターゲットへプログラムできます。ただし、現在はファームウェアのバージョンアップ待ちのようです。なお、マイクロSDカードは付属しません。
PICkit4とPICkit3の比較
PICkit4とPICkit3の外観を比較してみました。
付属しているUSBケーブルの比較です。
PICkit3では飛び出していたストラップホールですが、PICkit4では本体左上に埋め込まれました。
1-1-2.MPLAB PICkit4の対応状況
PICkit4が使用できるMPLAB X IDEのバージョンは、v4.15以上です。
MPLAB X IDEをインストールすると、サポート状況がC:\Program Files (x86)\Microchip\MPLABX\v4.15\docs\Device Support.htmで確認できます。PICkit4のサポートは、現在のところ「黄(Y)」または「赤(R)」となっています。