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PICマイコン Lab.

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高機能化した低価格な 開発ツール
付録1-1

MPLAB PICkit4

2018-05-042018-05-10

2018年3月に発表された開発ツールMPLAB PICkit4を紹介します。PICkit4は、PICkit3の後継機種です。

1-1-1.MPLAB PICkit4

PICkit4は、PICkit3の後継として開発された低価格なインサーキットデバッガー/プログラマーです。PICkit3については「2-2.プログラミング環境」で紹介しています。

図1-1-1-1.PICkit4
図1-1-1-1.PICkit4
マイクロチップテクノロジー社によると、従来比5倍のプログラム速度・電圧レンジの拡大(1.2V~5V)・USB接続の改善・デバッグインターフェースの拡充など大幅な機能拡張が行われています。

商品の開梱からUSB接続まで

PICkit4が手元に届くと、まず気がつくのが商品一式を収めている梱包ケースの違いです。これまでのプラスチックケースによる梱包から段ボールケースに変更されています。段ボールケースの外観には大きくロゴマークが印刷されています。

図1-1-1-2.段ボールケースの外観
図1-1-1-2.段ボールケースの外観

内容物はいたってシンプル。PICkit4本体・USBケーブル、そしてPICkit4のロゴステッカーです。マニュアルなどは一切付属していません。

図1-1-1-3.PICkit4の内容物(1)
図1-1-1-3.PICkit4の内容物(1)

USBケーブルの色はシルバー、長さは約115cm(コネクター部含まず)です。

図1-1-1-4.PICkit4の内容物(2)
図1-1-1-4.PICkit4の内容物(2)

PICkit4の上部にUSBコネクターがあります。USB2.0ハイスピードとなり、コネクターにはMicro Bが採用されました。

図1-1-1-5.PICkit4のUSBコネクター(Micro B)
図1-1-1-5.PICkit4のUSBコネクター(Micro B)
図1-1-1-6.PICkit4に付属のUSBケーブルとの接続
図1-1-1-6.PICkit4に付属のUSBケーブルとの接続

斜めに取り付けられた発光部が、ステータスに合わせて青色や紫色などに光ります。

図1-1-1-7.ステータスを表す発光部
図1-1-1-7.ステータスを表す発光部

PICkit4の下部に8ピンのシングルインラインヘッダーがあり、4線式JTAGやストリーミングデーターゲートウェイを使ったシリアルワイヤーデバッグなど最新のインターフェースをサポートしています。また、1番ピンから6番ピンを使って従来の2線式JTAGやICSPなどと後方互換があります。ターゲットには、最大50mAの電力を供給できるようになりました。

図1-1-1-8.8ピンのシングルインラインヘッダー
図1-1-1-8.8ピンのシングルインラインヘッダー

Programmer-to-Go(PTG)に対応し、プログラムデーターは本体側面にあるSDカードスロット内のマイクロSDカードに保存されます。ターゲットからの電力供給で駆動でき、表面のロゴを押すことでターゲットへプログラムできます。ただし、現在はファームウェアのバージョンアップ待ちのようです。なお、マイクロSDカードは付属しません。

図1-1-1-9.PICkit4のSDカードスロット
図1-1-1-9.PICkit4のSDカードスロット

PICkit4とPICkit3の比較

PICkit4とPICkit3の外観を比較してみました。

図1-1-1-10.PICkit4とPICkit3の比較
図1-1-1-10.PICkit4とPICkit3の比較

付属しているUSBケーブルの比較です。

図1-1-1-11.USBケーブルの比較
図1-1-1-11.USBケーブルの比較

PICkit3では飛び出していたストラップホールですが、PICkit4では本体左上に埋め込まれました。

図1-1-1-12.PICkit4のストラップホール
図1-1-1-12.PICkit4のストラップホール

1-1-2.MPLAB PICkit4の対応状況

PICkit4が使用できるMPLAB X IDEのバージョンは、v4.15以上です。

図1-1-2-1.MPLAB X IDE(v4.15)
図1-1-2-1.MPLAB X IDE(v4.15)

MPLAB X IDEをインストールすると、サポート状況がC:\Program Files (x86)\Microchip\MPLABX\v4.15\docs\Device Support.htmで確認できます。PICkit4のサポートは、現在のところ「黄(Y)」または「赤(R)」となっています。

図1-1-2-2.PICkit4のサポート状況
図1-1-2-2.PICkit4のサポート状況
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