「ものづくり:make」を楽しみながら学ぶ人へ向けた独習サポートサイト。

PICマイコン Lab.

PICマイコンLab.では、PICマイコンに関する情報やPICマイコンを使った電子工作を紹介しています。

編集機能に関する設定(2)
3-4

MPLAB X IDEの設定【Editor】(2)

2018-01-262018-01-26

MPLAB X IDEのオプション設定項目(Editor)の中から、Hints(ヒント)・Highlighting(強調表示)・Macros(マクロ)・On Save(保存時の動作)・Spellchecker(スペルチェック)を紹介します。ここで紹介するMPLAB X IDEのバージョンは、v4.05(2017/11/01版)です。

3-4-1.オプション設定画面の表示

メニューから[Tools]>[Options]を選択します。

図3-4-1-1.設定画面の表示
図3-4-1-1.設定画面の表示

3-4-2.Editor(エディター)

Editor(エディター)は、MPLAB X IDEの編集機能に関する挙動を設定する項目です。Options画面の「Editor」をクリックします。

図3-4-2-1.Editor(エディター)
図3-4-2-1.Editor(エディター)

さらに、次の10項目に分類され、各々のタブをクリックして設定します。このページでは、後半のHints(ヒント)・Highlighting(強調表示)・Macros(マクロ)・On Save(保存時の動作)・Spellchecker(スペルチェック)を紹介します。

  • General - 一般
  • Folding - 折りたたみ
  • Formatting - フォーマット
  • Code Completion - コード補完
  • Code Templates - コードテンプレート
  • Hints - ヒント
  • Highlighting - 強調表示(ハイライト)
  • Macros - マクロ
  • On Save - 保存時の動作
  • Spellchecker - スペルチェック

3-4-3.Hints(ヒント)タブ

[Hints]タブをクリックして、Hints(ヒント)に関する項目を設定します。

Hints(ヒント)とは、考えられるコンパイルの問題や一般的なエラーに対して、アイコンやメッセージを表示するものです。図3-4-3-1では、未定義の変数に値を代入しようとしたもの(39行目)です。左側にアイコンが表示され、アイコンにマウスポインターを合わせることで、メッセージが表示されます。メッセージの内容は「解決できない識別子」です。なお、このメッセージは、設定画面の[Possible Compile Issues]>[Unresolved Identifer]が有効な時に表示されます。

図3-4-3-1.Hints(ヒント)の例
図3-4-3-1.Hints(ヒント)の例

ヒントとして表示させたいものにチェックを付けます。

図3-4-3-2.Hints(ヒント)
図3-4-3-2.Hints(ヒント)

3-4-4.Highlighting(強調表示)タブ

[Highlighting]タブをクリックして、Highlighting(強調表示)に関する項目を設定します。

Highlighting(強調表示)とは、関数の宣言や構文エラーの箇所、カーソル位置のシンボルなどを装飾して表示することです。図3-4-4-1では、関数の宣言(main)・構文エラーの箇所(Counter = ;)・カーソル位置のシンボル(Counter)が、強調表示として装飾されています。

図3-4-4-1.Highlighting(強調表示)ありの例
図3-4-4-1.Highlighting(強調表示)ありの例

図3-4-4-2は、強調表示なしの場合です。

図3-4-4-2.Highlighting(強調表示)なしの例
図3-4-4-2.Highlighting(強調表示)なしの例

強調表示させたいものにチェックを付けます。

図3-4-4-3.Highlighting(強調表示)
図3-4-4-3.Highlighting(強調表示)

3-4-5.Macros(マクロ)タブ

[Macros]タブをクリックして、Macros(マクロ)に関する項目を設定します。

図3-4-5-1.Macros(マクロ)
図3-4-5-1.Macros(マクロ)

図3-4-5-2は、マクロの例です。カーソル位置から右側すべてを削除するremove-end-lineという名前のマクロです。[Alt]キーと[Back Space]キーを同時に押すショートカットを割り当てています。

図3-4-5-2.Macros(マクロ)の例
図3-4-5-2.Macros(マクロ)の例

マクロの作成は、[New]ボタンをクリックするか、エディター画面のメニューから[Edit]>[Start Macro Recording]を選択して行います。

3-4-6.On Save(保存時の動作)タブ

[On Save]タブをクリックして、On Save(保存時の動作)に関する項目を設定します。

Reformat

保存時に、再フォーマットするかどうかを設定します。選択できる設定値は次の通りです。

  • None - しない
  • All Lines - すべての行
  • Modified Lines Only - 更新行のみ
図3-4-6-1.Reformat
図3-4-6-1.Reformat

Remove Trailing Whitespace From

保存時に、末尾の不要な空白を削除するかどうかを設定します。選択できる設定値は次の通りです。

  • None - しない
  • All Lines - すべての行
  • Modified Lines Only - 更新行のみ
図3-4-6-2.Remove Trailing Whitespace From
図3-4-6-2.Remove Trailing Whitespace From

3-4-7.Spellchecker(スペルチェック)タブ

[Spellchecker]タブをクリックして、Spellchecker(スペルチェック)に関する項目を設定します。

Spellchecker(スペルチェック)とは、入力した単語を、辞書に照らし合わせて間違いがないかどうかを自動的に確認する機能です。図3-4-7-1では、bariablesという単語が間違いであるメッセージが表示されています。なお、C言語ではコメント中の単語のみがチェックの対象となります。

図3-4-7-1.Spellchecker(スペルチェック)の例
図3-4-7-1.Spellchecker(スペルチェック)の例

Use in

スペルチェックの対象となる言語を設定します。C・C++・Fortranではコメント中の単語のみがチェックの対象となります。

図3-4-7-2.Use in
図3-4-7-2.Use in

Dictionaries

辞書を登録します。

図3-4-7-3.Dictionaries
図3-4-7-3.Dictionaries

Default Locale

ロケールを設定します。登録された辞書と一致するものが使用されます。

図3-4-7-4.Default Locale
図3-4-7-4.Default Locale
この記事を読んだ人は、こんな記事にも興味があります。
スポンサーリンク
TOPへ移動
目次へ移動