PICA Tower(ピカタワー)の回路図
PICマイコンのプログラミングには、回路図が欠かせません。PICA Tower(ピカタワー)の回路図を見て、27個のLEDが、どのように繋がっているのかを知りましょう。
4-6-1.PICA Tower(ピカタワー)の回路図
PICマイコンのプログラミングは、回路図(または回路設計)と必ずセットになっています。どのような部品が、どのように繋がっているかを知らなければ、プログラミングはできません。PICA Tower(ピカタワー)のプログラミングを始める前に、27個のLEDがどのように繋がっているのかを知るために、回路図を見ましょう。
PICA Tower(ピカタワー)の回路図
PICA Tower(ピカタワー)のLED部は、図4-6-1-1のように、9個のLEDがリング状に並べられた基板が3段あり、合計27個のLEDで構成されています。
一番上の基板から1段目・2段目・3段目と数え、各基板に取り付けられたLEDには、2~10までの番号が振られています。図4-6-1-1では、12時の位置にある青色LEDが2番、そこから反時計回りに番号が振られ、右上の赤色LEDが9番となります。10番は中央の青色LEDです。なお、すべての段で、同じ位置にあるLEDは同じ番号となります。
27個のLEDは、コントローラー部に搭載している1個のPIC16F1827によって制御されています。図4-6-1-2が、その回路図です。わかりやすくするためにLEDに関する部分のみ抜粋しています。(※全回路図は、組立説明書の4ページに載っています。)
右側がコントローラー部、左側がLED部です。中央の○(白丸)印が接続点を表し、基板上のコネクターPH1・PH2になります。接続点の上には、それぞれが繋がっているPIC16F1827の端子名(RB0~RB7、RA7、RA0~RA2)が書かれています。端子名の右側にある()内は、Arduino接続時の端子名(2~10、11~12)です。
この回路図を見て、気づいたでしょうか。PICA Tower(ピカタワー)のLEDは、全部で27個ですが、LEDとPIC16F1827の間の配線は、12本(RB0~RB7、RA7、RA0~RA2)しかありません。
12本の信号線だけで、どうやって制御しているのでしょうか。その仕組みこそが、PICA Tower(ピカタワー)でプログラミングする最も重要なポイントになります。「4-7.LEDの制御を考える」で、その仕組みについて説明します。
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