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C言語のmain関数を含むソースファイル
4-9

新規ファイル(C言語)を作成する

2018-06-232018-06-24

C言語のmain関数を含むソースファイルの作成手順を解説します。

4-9-1.新規ファイルの作成

「4-8.新規プロジェクトを作成する」でプロジェクトを作った後は、プログラムを記述するための新規ファイルを作成します。ここで作成する新規ファイルは、C言語のmain関数を含むソースファイルです。

C言語のmain関数を含むソースファイルの作成

プロジェクトウィンドウに表示されているプロジェクトを展開します。「Source File」フォルダーを右クリックして「New」>「main.c」の順にクリックします。

図4-9-1-1.新規ファイルの作成
図4-9-1-1.新規ファイルの作成

「Name and Location」画面で、ファイルの名前と保存場所を入力します。ここでは、ファイル名に「main」を入力しました。「Finish」ボタンをクリックします。

図4-9-1-2.ファイルの名前と保存場所
図4-9-1-2.ファイルの名前と保存場所

これで、ファイルの作成が完了しました。プロジェクトの「Source File」フォルダーの下に、main.cが作成されました。

図4-9-1-3.作成されたファイル
図4-9-1-3.作成されたファイル

main.cの実体は、プロジェクトの保存先フォルダー(ここでは、D:\Projects\PICA_Tower_Pattern_01.X)の直下にあります。

図4-9-1-4.ファイルの実体
図4-9-1-4.ファイルの実体

4-9-2.C言語のmain関数を含むソースファイル

では、作成されたファイルの中身を見てみましょう。ファイルを新規で作成すると、編集ウィンドウ内にその内容が表示されます。表示されていない場合は、プロジェクトウィンドウ内のファイル名main.cをダブルクリックすると表示されます。

図4-9-2-1.編集ウィンドウ
図4-9-2-1.編集ウィンドウ

C言語のmain関数を含むソースファイルを作成すると、自動的に表4-9-2-1のような内容になります。

1行目~6行目は、コメントでファイル名(File)・作成者(Author)・作成日時(Created on)が自動的に入力されています。プログラムの処理内容などを記述する部分です。変更や項目を追加して、プログラムの処理内容がわかるようにしておきましょう。

9行目は、ヘッダーファイルの読み込みです。ここに記述されているxc.hが読み込まれると、続けて、対象デバイスに関するヘッダーファイルなどが、自動的に読み込まれます。例えば、対象デバイスがPIC16F1827の場合、pic16f1827.hが読み込まれます。ヘッダーファイルの実体は、C:\Program Files (x86)\Microchip\xc8\v1.45\include内(バージョンがv4.15の場合)にあります。

11行目~13行目は、main関数の定義です。プログラムの実行時、最初に呼び出される関数です。この中に、プログラムの処理を記述します。void main(void)となっているのは、main関数の型(戻り値)とmain関数への引数がないことを表しています。

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