PICA Tower(ピカタワー)
PICマイコンを搭載した3Dイルミネーションキット「PICA Tower(ピカタワー)」を紹介します。
4-1-1.PICA Tower(ピカタワー)とは
PICA Tower(ピカタワー)は、株式会社イーケイジャパンが展開する作って学べる工作キットシリーズ「エレキット」のひとつで、LEDを立体的に配置した3Dイルミネーションです。LEDは、赤・青・黄・緑の4色、全部で27個使用しています。
PICA Tower(ピカタワー)は、エレキットの中でも「はんだづけ電子工作入門シリーズ」に位置付けられ、購入後、はんだごてを使った組み立てが必要です。カタログによると、対象年齢は14歳以上、作成時間は1時間~2時間程度となっています。200ヵ所ほどはんだ付けするところがあります。根気が必要ですね。
電源には、単三乾電池3本、または5V出力(センタープラス)のACアダプターが使用できます。いずれも別に用意します。
完成後、電池を入れ、スイッチをオンにするとイルミネーションが始まります。あらかじめ、いろいろなパターンで27個のLEDが点灯するようになっているので、そのままインテリアとして飾ることができます。
4-1-2.PICA Tower(ピカタワー)とPICマイコン
なぜ、PICA Tower(ピカタワー)をPICマイコン Lab.で紹介するのかというと、このPICA Tower(ピカタワー)のコントローラーにPICマイコンが使われているからです。しかも、PICマイコンのプログラムを書き換えて、オリジナルの点灯パターンが作れるマニュアルが公開されています。
PICA Tower(ピカタワー)のLED部とコントローラー部を分離してみましょう。LED部とコントローラー部は、ピンヘッダーとピンソケットで固定されているだけなので、簡単に取り外しできます。
コントローラー部を拡大してみると・・・ありました、PIC16F1827です。PIC16F1827は、8ビットPICマイコンの中でも定番的な存在で、検索すると使用例もたくさん見つかります。
PIC16F1827は、ICソケットに乗っているので、別のPIC16F1827と付け替えたり、取り外してプログラムを書き換えたりすることができますが、プログラム書き換えのたびに取り外すのは面倒です。そこで、PICA Tower(ピカタワー)には、ICSPという端子が備わっています。
ICSPは、In-circuit serial programmingの略で、PICマイコンを基板に実装したままでプログラムを書き込むことができる仕組みです。PICkit3などのプログラマーを差し込んで使います。
このように、PICA Tower(ピカタワー)を使って、PICマイコンの学習が行えるようになっています。プログラミングマニュアルは、PICA Tower(ピカ・タワー)の商品ページからダウンロードできます。
PICA Tower(ピカタワー)で、巨大なLチカにチャレンジしませんか。
続いて、PICA Tower(ピカタワー)に搭載しているPIC16F1827が、どのようなPICマイコンなのか「4-2.PIC16F1827」で見てみましょう。
PICマイコン関連のおすすめ品
PIC16F1827を使用した、赤・緑・青・黄のLED27個を円柱状に光らせる3Dイルミネーションキットです。PIC16F1827のプログラムは書き換えが可能で、C言語によるプログラミングが学習できます。詳しいマニュアルは株式会社イーケイジャパンよりダウンロードできます。
エレキット ピカ・タワー AW-864
エレキットのアートする電子工作シリーズ。 LED(発光ダイオード)を使用した3Dイルミネーションキットです。LEDは赤・緑・青・黄の4色、全部で27個使用して、円柱状に配置したLEDを光らせます。
PICマイコンのプログラミング(C言語)について、最新の開発環境を使って解説した役立つ一冊です。
PIC16F1ファミリのアーキテクチャ、新しい開発環境であるMPLAB IDE Xの使い方、C言語によるPICのファームウェア開発方法、内蔵モジュールの使い方と具体的な製作例などについて詳細に解説しています。