プログラミング環境を準備する
PICA Tower(ピカタワー)を使ったPICマイコンのプログラミング学習に必要なハードウェアと、ソフトウェアのインストールについて紹介します。
4-4-1.プログラミング環境の準備
PIC16F1827を搭載したLEDイルミネーション「PICA Tower(ピカタワー)」を使って、PICマイコンのプログラミング学習に必要なものを紹介します。
PICA Tower(ピカタワー)
8ビットPICマイコンのPIC16F1827を搭載したPICA Tower(ピカタワー)です。「4-1.PICA Tower(ピカタワー)」で詳しく紹介しています。
パソコン
PICマイコンのプログラミングには、統合開発環境などのソフトウェアをインストールするパソコンが必要です。現在、これらのソフトウェアは、Windows・Mac・Linuxで動作し、サポートされているバージョンはそれぞれ次のようになっています。Linuxにおいては、非公式ながらほとんどのディストリビューションで動作するようです。
Windows | Windows 7・8・10 |
---|---|
Mac | Mac OS X 10.7.3 以降 |
Linux | Ubuntu 9.10 以降 |
PICkit3
プログラムをPICマイコンへ書き込むために必要なハードウェアツールです。
PICA Tower(ピカタワー)には、あらかじめPICkit3を接続できる外部端子(ICSP)が付いています。ただ、外部端子が下を向いているので、PICkit3を接続するとちょっと不格好・・・。
L型ピンソケット(6ピン×1列)
必須ではありませんが、L型ピンソケットを用意しておくと、PICA Tower(ピカタワー)とPICkit3を接続したときの不格好さが解消されます。
L型ピンソケットを介して接続すると、PICA Towerを立てたまま、PICkit3を平置きできます。
4-4-2.ソフトウェアのインストール
PICマイコンのプログラミングに必要なソフトウェアをインストールします。必要なソフトウェアは、統合開発環境MPLAB X IDEと8ビットコンパイラMPLAB XC8です。いずれも、マイクロチップテクノロジー社によって提供され、無料で使用することができます。インストールは、次の記事を参考にしてください。
以上でプログラミング環境が整いました。統合開発環境MPLAB X IDEと8ビットコンパイラMPLAB XC8を使って、PIC16F1827のプログラミングが始められます。
でも、ちょっと待ってください。プログラミングすると、元の点灯パターンはどうなるのでしょうか。PIC16F1827のプログラムは、上書きによって書き換えられるので、元の点灯パターンは消えてしまいます。きれいな点灯パターンなのに残念・・・実は大丈夫なんです。
エレキットのウェブページで、元の点灯パターンのデーターがダウンロードできるようになっています。では「4-5.点灯パターンを元へ戻す手順」を見てみましょう。
PICマイコン関連のおすすめ品
PIC16F1827を使用した、赤・緑・青・黄のLED27個を円柱状に光らせる3Dイルミネーションキットです。PIC16F1827のプログラムは書き換えが可能で、C言語によるプログラミングが学習できます。詳しいマニュアルは株式会社イーケイジャパンよりダウンロードできます。
エレキット ピカ・タワー AW-864
エレキットのアートする電子工作シリーズ。 LED(発光ダイオード)を使用した3Dイルミネーションキットです。LEDは赤・緑・青・黄の4色、全部で27個使用して、円柱状に配置したLEDを光らせます。
さまざまなサイズのピンヘッダーとピンソケットのセット。
PICマイコンのプログラミング(C言語)について、最新の開発環境を使って解説した役立つ一冊です。
PIC16F1ファミリのアーキテクチャ、新しい開発環境であるMPLAB IDE Xの使い方、C言語によるPICのファームウェア開発方法、内蔵モジュールの使い方と具体的な製作例などについて詳細に解説しています。