「ものづくり:make」を楽しみながら学ぶ人へ向けた独習サポートサイト。

micro:bit Lab.【マイクロビット】

micro:bit Lab.では、micro:bit【マイクロビット】に関する情報を紹介しています。

多機能・低価格なSTEAM教育用の拡張ボード
付録3-33

Multi-functional Expansion Board

2021-08-012021-08-01

DFROBOTの多機能・低価格なSTEAM教育用の拡張ボード「Multi-functional Expansion Board for BBC micro:bit V2」を紹介します。

1.製品の紹介

DFROBOTの「Multi-functional Expansion Board for BBC micro:bit V2」は、各種センサー・4チャネルのモータードライバー・LED・OLEDディスプレイ・リレーなど10を超えるモジュールを搭載した多機能・低価格なSTEAM教育用の拡張ボードです。

図1-1.Multi-functional Expansion Board
図1-1.Multi-functional Expansion Board

タミヤのユニバーサルプレートにぴったり

この拡張ボードのサイズは57mm×87mmで、取り付け穴の間隔は50mm×80mmとなっています。これは、タミヤのユニバーサルプレートに加工無しで取り付けられるサイズです。図1-2は、ユニバーサルプレートに取り付けた例です。この拡張ボードと「タミヤの楽しい工作シリーズ(パーツ)」を使用することで、手軽にロボット製作を楽しむことができます。

図1-2.ユニバーサルプレートへの取り付け
図1-2.ユニバーサルプレートへの取り付け

2.各部の詳細

エッジコネクター

エッジコネクターにmicro:bitを差し込みます。

図2-1.エッジコネクター
図2-1.エッジコネクター

電源端子

電源端子は、micro USB Type-Bと端子台の2種類があります。端子台には、6V~12Vの外部電源を接続します。ここから、micro:bitと接続したDCモーターなどに供給されます。ただし、micro USB Type-Bからの給電では、供給される電流に制限があり、複数のモーターを駆動するには不十分なことがあります。

図2-2.電源端子
図2-2.電源端子

電源スイッチ

端子台に接続した外部電源用の電源スイッチです。micro USB Type-Bからの給電は常にオンとなり、電源スイッチではオフにできません。

図2-3.電源スイッチ
図2-3.電源スイッチ

モーター端子(I2C接続)

DCモーターを接続する端子台(M1~M4)です。最大4台のDCモーターを接続することができます。正転・逆転の制御ができます。

図2-4.モーター端子(M1~M4)
図2-4.モーター端子(M1~M4)

OLEDディスプレイ(I2C接続)

0.96インチ、128×64のOLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイです。

図2-5.OLEDディスプレイ
図2-5.OLEDディスプレイ
図2-6.OLEDディスプレイの使用例
図2-6.OLEDディスプレイの使用例

入出力端子(GPIO)

3.3V系(7つ)と5V系(4つ)の入出力端子(GPIO)があります。それぞれ、micro:bitのP0・P1・P2・P8・P12・P14・P16、P0・P1・P2・P8が接続されています。3.3V系はmicro:bitから、5V系は外部電源から供給されています。

図2-7.入出力端子(GPIO)
図2-7.入出力端子(GPIO)

I2C端子

3.3V系(2つ)と5V系(1つ)のI2C端子があります。3.3V系はmicro:bitから、5V系は外部電源から供給されています。

5V系のI2Cには「Huskylens」の文字がシルク印刷されています。同社のAIカメラであるHUSKYLENSを接続することで、外部電源から安定して電力を供給することができます。HUSKYLENSは「第13章 HUSKYLENS+micro:bit」で詳しく紹介しています。

図2-8.I2C端子
図2-8.I2C端子

温湿度センサー(I2C接続)

温湿度センサーです。本製品ページに、測定範囲が記載されていませんが、センサーとしてAHT20を使用しているため、温度の測定範囲は-40〜85°C、湿度の測定範囲は0〜100%と思われます。

図2-9.温湿度センサー
図2-9.温湿度センサー

リレーモジュール(P9)

外部回路のオン・オフや切り替えを行うためのリレーモジュールです。端子P9に接続されています。3つの端子(COM・NC・NO)を持つc接点リレーです。

図2-10.リレーモジュール
図2-10.リレーモジュール

RGB LED(P15)

2個のRGB LED(RGB0・RGB1)を搭載しています。端子P15に接続されています。NeoPixelの拡張機能を使って点灯させることができます。

図2-11.RGB LED
図2-11.RGB LED

赤外線受信センサー(P13)

赤外線受信センサーです。端子P13に接続されています。対応した赤外線リモコンの値を取得することができます。

図2-12.赤外線受信センサー
図2-12.赤外線受信センサー

赤外線式火炎センサー(I2C接続)

赤外線式火炎センサーです。赤外線式火炎センサーに、ライターの火などを近づけると大きな値を示すようになります。

図2-13.赤外線式火炎センサー
図2-13.赤外線式火炎センサー

超音波距離センサー(SR04)用端子(P0・P1)

超音波距離センサー(SR04)を取り付けるための端子です。SR04は同梱されていないので、別途購入が必要です。

図2-14.超音波距離センサー(SR04)用端子
図2-14.超音波距離センサー(SR04)用端子

信号機用3色LED(I2C接続)

信号機をシミュレーションできる3色(赤・黄・緑)のLEDです。

図2-15.信号機用3色LED
図2-15.信号機用3色LED
図2-7.信号機用3色LEDの使用例
図2-7.信号機用3色LEDの使用例

回転角度センサー(I2C接続)

回転角度センサーです。回転角度を数値で取得できます。

図2-16.回転角度センサー
図2-16.回転角度センサー

3.プログラミング

専用の拡張機能

プログラミングには、専用の拡張機能が用意されています。拡張機能のURLは「https://github.com/DFRobot/pxt-DFRobot_xia_mi_Board」です。以下は、追加されるブロックの一覧です。

図3-1.拡張機能で追加されるブロック
図3-1.拡張機能で追加されるブロック

おすすめ

48mmスチールメカナムホイール4コセット(14209)

直径48mmの小型のメカナムホイール4個(左2個、右2個)セットです。

楽しい工作シリーズ NO.97 ツインモーターギヤーボックス(クリアータイプ)

2つのモーターを別々に動かすことで、変化のある動きが楽しめる組み立て式ギヤボックスです。

楽しい工作シリーズ NO.157 ユニバーサルプレート(2枚セット)

各種のギヤボックスなどを自由に固定でき、自動車工作のシャーシやロボット工作のフレームなどに幅広く使えるセットです。

楽しい工作シリーズ NO.183 ユニバーサルアームセット

自由にセットできるカムを使って動きをプログラムできるロボット工作。

楽しい工作シリーズ NO.181 3mmネジセット(30、40、50mm)

ギヤボックスやユニバーサルプレートなどとともに、オリジナル工作に欠かせないネジ。特にロボット製作に使える特殊サイズのネジをセットにしました。

タミヤ 楽しい工作シリーズ No.151 単3電池ボックス 2本用 スイッチ付

単3形電池2本が入るコンパクトな電池ボックスです。

この記事を読んだ人は、こんな記事にも興味があります。
スポンサーリンク
TOPへ移動
目次へ移動