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micro:bit Lab.【マイクロビット】

micro:bit Lab.では、micro:bit【マイクロビット】に関する情報を紹介しています。

赤色・白色・黒色の3色で表示できる電子ペーパー
付録3-31

inky:bit(PIM537)

2021-02-132021-02-13

Pimoroniの文字や図形を赤色・白色・黒色の3色で表示することができる電子ペーパー「inky:bit」を紹介します。

注意点

この製品は、micro:bit V2にのみ対応しています。micro:bit V2は「付録1-9.micro:bit V2の変更点」で詳しく紹介しています。

1.inky:bit

inky:bitとは

Pimoroniの電子ペーパー「inky:bit」は、とても小さな消費電力で駆動するディスプレイで、文字や図形を赤色・白色・黒色の3色で表示することができます。ディスプレイのサイズは2.13インチ(250×122ピクセル)で、電気泳動方式の電子ペーパーディスプレイ(EPD:Electric-Paper-Display)を採用しています。このディスプレイは、反射率が高く、明るい場所でも視認性に優れています。書き換えにかかる時間は約15秒、その間の消費電流は8mAです。書き換え時のみに電源が必要で、それ以外は電源オフの状態で表示を維持することができます。

図1-1.Pimoroni inky:bit(前面)
図1-1.Pimoroni inky:bit(前面)
図1-2.Pimoroni inky:bit(背面)
図1-2.Pimoroni inky:bit(背面)

開発環境として、MakeCode for micro:bitのカスタムブロックと、MicroPythonのライブラリーが用意されています。

拡張機能の追加

MakeCode for micro:bitを起動して、ツールボックスの「高度なブロック」>「拡張機能」をクリックします。

図1-3.拡張機能の追加(1)
図1-3.拡張機能の追加(1)

検索ボックスに「https://github.com/pimoroni/pxt-inkybit」と入力します。

図1-4.拡張機能の追加(2)
図1-4.拡張機能の追加(2)

表示された拡張機能「inkybit」をクリックします。

図1-5.拡張機能の追加(3)
図1-5.拡張機能の追加(3)

ツールボックスに「Inky:Bit」が追加されたことを確認します。

図1-6.拡張機能の追加(4)
図1-6.拡張機能の追加(4)

カスタムブロック

追加されるカスタムブロック(バージョン0.0.2)です。ディスプレイの消去(clear the display)や書き換え(display your changes)、テキストの表示や図形の表示が行えます。

図1-7.カスタムブロック(1)
図1-7.カスタムブロック(1)

図1-8.カスタムブロック(2)
図1-8.カスタムブロック(2)

図1-9.カスタムブロック(3)
図1-9.カスタムブロック(3)

サンプルプログラム

ディスプレイに大きさの異なるテキスト「Hello, micro:bit」を赤字・黒字で表示するサンプルプログラムです。micro:bitに組み込まれているフォントが使用されます。大きさは、それぞれ等倍・2倍(2×2)・3倍(3×3)・4倍(4×4)です。

「{}」で名前をくくることでアイコンや矢印を表示することができます。サンプルプログラムでは、それそれのテキストに続けて、八分音符({EigthNote})・ハート({heart})・うれしい顔({Happy})・おばけ({Ghost})を表示しています。

図1-10.inky:bitのサンプルプログラム
図1-10.inky:bitのサンプルプログラム

実際に表示されたテキスト「Hello, micro:bit」のようすです。

図1-11.テキスト「Hello, micro:bit」の表示
図1-11.テキスト「Hello, micro:bit」の表示

表示することができるアイコンと矢印の名前です。

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