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micro:bit Lab.【マイクロビット】

micro:bit Lab.では、micro:bit【マイクロビット】に関する情報を紹介しています。

MakeCode for the micro:bit V2 Release
付録1-10

micro:bit V2対応版リリース

2021-01-082021-01-08

micro:bitの開発環境であるMakeCode for micro:bitのmicro:bit V2対応版(2020/11/23)で追加されたブロックを紹介します。詳しい内容は「MakeCode for the micro:bit V2 Release」でご確認ください。

1.micro:bit V2

2020年10月、micro:bitの新しいバージョンとなるmicro:bit V2が発表され、同年11月に国内販売が始まりました。スピーカーやマイクロフォンの搭載など、プログラミングがもっと楽しくなる機能が追加されています。micro:bit V2で新しく追加された機能や性能が向上した点は「付録1-9.micro:bit V2の変更点」で詳しく紹介しています。

図1-1.micro:bit V2
図1-1.micro:bit V2

本記事では、micro:bit V2のパソコンでのプログラミング環境について紹介します。

2.micro:bit V2のプログラミング環境

micro:bitのプログラミング環境であるMakeCode for micro:bitがバージョンアップして、micro:bit V2に対応しました。これは、同一環境でmicro:bit V1とV2のプログラミングができることを意味します。なお、MakeCode for micro:bitには、ブラウザ版・Windows アプリ版・オフライン版がありますが、すべてmicro:bit V2に対応済みです。

micro:bit V2専用ブロック

バージョンアップしたMakeCode for micro:bitでは、ツールボックスの各カテゴリー内に「マイクロビット(v2)」という分類が追加されました。この分類の中に、micro:bit V2専用のブロックが表示されます。図2-1は、カテゴリー「入力」の例です。micro:bit V2で新しく追加されたマイクロフォンやタッチセンサー(ロゴ)関連のブロックが並んでいます。

図2-1.ツールボックス(ブロック)
図2-1.ツールボックス(ブロック)

ツールボックスからmicro:bit V2専用のブロックを選ぶと、左側のシミュレーターが自動的にmicro:bit V2へ切り替わります。マイクロフォンの音量を変更したり、ロゴをタッチすることができます。もちろんシミュレーターの全画面表示にも対応しています。

図2-3.シミュレーターの全画面表示
図2-3.シミュレーターの全画面表示

ブロックからPythonやJavaScriptに切り替えても、同様に分類されます。

図2-2.ツールボックス(Python)
図2-2.ツールボックス(Python)

3.micro:bit V2専用ブロック(入力)

音のしきい値を設定する

大きな音(または静かな音)のしきい値を0~255の範囲で設定します。このブロックで設定した値以上(または以下)になると「音がしたとき」ブロックが実行されます。

図3-1.音のしきい値を設定する
図3-1.音のしきい値を設定する

音がしたとき

大きな音(または静かな音)がしたときに実行されます。大きな音(または静かな音)のしきい値は「音のしきい値を設定する」ブロックで設定します。

図3-2.音がしたとき
図3-2.音がしたとき

ロゴ(タッチセンサー)

ロゴ(タッチセンサー)の状態に応じて実行されます。選択できる状態は「押された」「touched(触れた)」「離した」「long press(長押し)」の4つです。

指がロゴに触れた瞬間に「touched(触れた)」となり、指が離れると「離した」となります。その後、触れていた時間に応じて「押された」または「long press(長押し)」となります。

図3-3.ロゴ(タッチセンサー)
図3-3.ロゴ(タッチセンサー)

ロゴに触れている

ロゴ(タッチセンサー)に指が触れていると「真」、離れていると「偽」を返します。

図3-4.ロゴに触れている
図3-4.ロゴに触れている

音量

マイクロフォンで収集した音の音量を0~255の範囲で返します。255に近づくほど大きな音を表します。

図3-5.音量
図3-5.音量

4.micro:bit V2専用ブロック(音楽)

音楽を演奏する(終了まで待つ)

選択した音楽を演奏します。音楽が終了するまで待ちます。次のブロックは、音楽が終了してから実行されます。

図4-1.音楽を演奏する(終了まで待つ)
図4-1.音楽を演奏する(終了まで待つ)

音楽を演奏する(終了まで待たない)

選択した音楽を演奏します。音楽の終了を待ちません。次のブロックは、音楽が鳴り出すとすぐに実行されます。

図4-2.音楽を演奏する(終了まで待たない)
図4-2.音楽を演奏する(終了まで待たない)

スピーカーの状態(オン・オフ)を設定する

搭載されているスピーカーの状態(オン・オフ)を設定します。オフにすると音が鳴りません。

図4-3.スピーカーの状態(オン・オフ)を設定する
図4-3.スピーカーの状態(オン・オフ)を設定する

5.micro:bit V2専用ブロック(入出力端子)

タッチセンサーのモードを設定する

タッチセンサーのモードを設定します。設定できるモードは「capacitive(静電容量方式)」「resistive(抵抗膜方式)」の2つです。P0・P1・P2端子、およびロゴに設定することができます。

図5-1.タッチセンサーのモードを設定する
図5-1.タッチセンサーのモードを設定する
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