micro:bit V2対応版リリース

micro:bitの開発環境であるMakeCode for micro:bitのmicro:bit V2対応版(2020/11/23)で追加されたブロックを紹介します。詳しい内容は「MakeCode for the micro:bit V2 Release」でご確認ください。
1.micro:bit V2
2020年10月、micro:bitの新しいバージョンとなるmicro:bit V2が発表され、同年11月に国内販売が始まりました。スピーカーやマイクロフォンの搭載など、プログラミングがもっと楽しくなる機能が追加されています。micro:bit V2で新しく追加された機能や性能が向上した点は「付録1-9.micro:bit V2の変更点」で詳しく紹介しています。
本記事では、micro:bit V2のパソコンでのプログラミング環境について紹介します。
2.micro:bit V2のプログラミング環境
micro:bitのプログラミング環境であるMakeCode for micro:bitがバージョンアップして、micro:bit V2に対応しました。これは、同一環境でmicro:bit V1とV2のプログラミングができることを意味します。なお、MakeCode for micro:bitには、ブラウザ版・Windows アプリ版・オフライン版がありますが、すべてmicro:bit V2に対応済みです。
micro:bit V2専用ブロック
バージョンアップしたMakeCode for micro:bitでは、ツールボックスの各カテゴリー内に「マイクロビット(v2)」という分類が追加されました。この分類の中に、micro:bit V2専用のブロックが表示されます。図2-1は、カテゴリー「入力」の例です。micro:bit V2で新しく追加されたマイクロフォンやタッチセンサー(ロゴ)関連のブロックが並んでいます。
ツールボックスからmicro:bit V2専用のブロックを選ぶと、左側のシミュレーターが自動的にmicro:bit V2へ切り替わります。マイクロフォンの音量を変更したり、ロゴをタッチすることができます。もちろんシミュレーターの全画面表示にも対応しています。
ブロックからPythonやJavaScriptに切り替えても、同様に分類されます。
3.micro:bit V2専用ブロック(入力)
音のしきい値を設定する
大きな音(または静かな音)のしきい値を0~255の範囲で設定します。このブロックで設定した値以上(または以下)になると「音がしたとき」ブロックが実行されます。
音がしたとき
大きな音(または静かな音)がしたときに実行されます。大きな音(または静かな音)のしきい値は「音のしきい値を設定する」ブロックで設定します。
ロゴ(タッチセンサー)
ロゴ(タッチセンサー)の状態に応じて実行されます。選択できる状態は「押された」「touched(触れた)」「離した」「long press(長押し)」の4つです。
指がロゴに触れた瞬間に「touched(触れた)」となり、指が離れると「離した」となります。その後、触れていた時間に応じて「押された」または「long press(長押し)」となります。
ロゴに触れている
ロゴ(タッチセンサー)に指が触れていると「真」、離れていると「偽」を返します。
音量
マイクロフォンで収集した音の音量を0~255の範囲で返します。255に近づくほど大きな音を表します。