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日本語環境の設定とWi-Fiネットワークへの接続
12-3

Raspbian OSの初期設定

2019-09-172019-09-18

組み立てた自分専用のパソコンを初めて起動したとき、Raspbian OSの初期設定が必要です。日本語環境の設定やWi-Fiネットワークへの接続など初期設定の手順を紹介します。

12-3-1.初期設定の手順

12-2.自分専用のパソコンを組み立てる」で組み立てたパソコンを初めて起動したとき、Raspbian OSの初期設定が必要となります。この記事では、日本語環境の設定やWi-Fiネットワークへの接続など初期設定の手順を紹介しています。

初めての起動

USB電源アダプターは、まだコンセントに差し込まないでください。まず「12-2.自分専用のパソコンを組み立てる」で組み立てたパソコンに、キーボード・マウスを接続します。次に、ディスプレイとRaspberry Pi本体にUSB電源アダプターをつなぎます。最後に、ディスプレイ側、Raspberry Pi本体側の順番でUSB電源アダプターをコンセントに差し込みます。

デスクトップ画面の表示が逆さま!

電源を投入して、しばらくすると、デスクトップ画面が表示されますが、上下が逆さまなのでびっくりすると思います。これは、デスクトップ画面の表示方向とディスプレイの向きが一致していないために起こる現象です。後で、設定を変更して正しい向きに合わせます。

図12-3-1-1.上下が逆に表示されるデスクトップ画面
図12-3-1-1.上下が逆に表示されるデスクトップ画面

初期設定の間は、パソコンの向きを変えて正しく見えるようにしてください。ただし、向きを変えるときにディスプレイ面を触らないようにしましょう。タッチスクリーンなので、指に反応して、ボタンなどを間違ってタップすることがあります。

正しく見えるようになったところで、次の初期設定へ進みます。

日本語環境の設定とWi-Fiネットワークへの接続など

12-1.Raspbian OSのインストールする」で用意したmicroSDメモリーカード(システム起動用)を使って、自分専用のパソコンを初めて起動したとき、初期設定の画面が表示されます。「Next」をクリックして設定を始めます。

図12-3-1-2.初期設定の画面
図12-3-1-2.初期設定の画面

使用する国と言語、タイムゾーンを設定する画面が表示されます。Country欄で「Japan」を選択します。自動的にLanguage欄が「Japanese」、Timezone欄が「Tokyo」になるので、確認して「Next」をクリックします。

図12-3-1-3.使用する国と言語、タイムゾーンの設定
図12-3-1-3.使用する国と言語、タイムゾーンの設定

自動的に作成される初期ユーザー「pi」のパスワードを設定する画面が表示されます。Enter new password欄とConfirm new password欄の2カ所に、登録したいパスワード(同じもの)を入力して「Next」をクリックします。

図12-3-1-4.初期ユーザー「pi」のパスワードの設定
図12-3-1-4.初期ユーザー「pi」のパスワードの設定

デスクトップ画面がディスプレイいっぱいに表示されず、周辺に黒い枠が表示されている場合は、チェックボックスをオンにします。「Next」をクリックします。

図12-3-1-5.周辺に黒い枠が表示されている場合
図12-3-1-5.周辺に黒い枠が表示されている場合

接続するWi-Fiネットワークを選択する画面が表示されます。一覧から接続するネットワーク名を選択して「Next」をクリックします。

図12-3-1-6.接続するWi-Fiネットワークの選択
図12-3-1-6.接続するWi-Fiネットワークの選択

選択したWi-Fiネットワークのパスワードを入力する画面が表示されます。Password欄にパスワードを入力して「Next」をクリックします。

図12-3-1-7.選択したWi-Fiネットワークのパスワードの入力
図12-3-1-7.選択したWi-Fiネットワークのパスワードの入力

最新ソフトウェアへのアップデートと、日本語フォントなどの日本語関連のパッケージをダウンロードする画面が表示されます。「Next」をクリックして、アップデートを開始します。この処理には数十分程度の時間がかかります。

図12-3-1-8.最新ソフトウェアへのアップデート
図12-3-1-8.最新ソフトウェアへのアップデート
アップデートが途中で失敗したとき
アップデートが途中で失敗したとき

アップデート中に、このようなエラーメッセージが表示されることがあります。エラーになったときは「OK」をクリックしてエラーメッセージを閉じた後、「Back」をクリックして前の画面(Update Software画面)に戻ります。再度「Next」をクリックすることで、アップデートを再開することができます。

アップデートが終了すると、その旨のメッセージが表示されます。「OK」をクリックします。

図12-3-1-9.アップデートの終了
図12-3-1-9.アップデートの終了

以上で、初期設定は完了です。「Later」をクリックして初期設定の画面を終了します。続けて、デスクトップ画面の表示方向を変更します。

図12-3-1-10.初期設定の完了
図12-3-1-10.初期設定の完了

デスクトップ画面の表示方向

デスクトップ画面の表示方向を変更するには、nanoというテキストエディターを使って、設定ファイル(/boot/config.txt)を編集します。以下に、その手順を紹介します。

まず、デスクトップ画面の左上に表示されているLXTerminalのアイコンをクリックします。

図12-3-1-11.LXTerminalの起動
図12-3-1-11.LXTerminalの起動

LXTerminalが起動して、黒い画面が表示されるので「sudo nano /boot/config.txt」と入力して「Enter」キーを押します。

図12-3-1-12.sudo nano /boot/config.txt
図12-3-1-12.sudo nano /boot/config.txt

設定ファイル(/boot/config.txt)の内容が表示されるので、「下向きの矢印」キーで最下行まで移動します。「lcd_rotate=2」と追記して「Enter」キーを押します。続けて「Ctrl」キーと「X」を同時に押します。

図12-3-1-13.lcd_rotate=2
図12-3-1-13.lcd_rotate=2

「Save modified buffer?」と表示されるので「Y」を押します。

図12-3-1-14.Save modified buffer?
図12-3-1-14.Save modified buffer?

「File name to write: /boot/config.txt」と表示されるので「Enter」キーを押します。これで、設定ファイルの編集は完了です。

図12-3-1-15.File name to write: /boot/config.txt
図12-3-1-15.File name to write: /boot/config.txt

再起動して、設定を有効にします。「reboot」と入力して「Enter」キーを押します。

図12-3-1-16.reboot
図12-3-1-16.reboot

再起動後、デスクトップ画面が正しく表示されていることを確認します。また、日本語環境になっていること(「ゴミ箱」と表示されていること)を確認します。

図12-3-1-17.再起動の完了
図12-3-1-17.再起動の完了

Raspberry Piの終了には、シャットダウンという操作が必要です。「12-4.はじめてのRaspberry Pi」へ進みましょう。

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