Super:bitに接続できる2種類のモーター
micro:bitでLEGOを動かすための動力源として、Super:bit expansion boardに接続できる2種類のモーターを紹介します。
11-2-1.2種類のモーター
LEGOを動かすためには動力源が必要になりますが、LEGOオリジナルのパワーファンクションモーターやEV3モーターは、残念ながらSuper:bit expansion boardに接続することができません。
programmable building block servo/motor(Geekservo)
LEGOに接続することができ、かつ、Super:bit expansion boardから制御できる動力源として、programmable building block servo/motor(Geekservo)があります。一般的なサーボモーターに似ていますが、両側にポッチ(スタッド)と穴があるので、LEGOの基本ブロックやテクニックシリーズのパーツ(コネクターペグ)と接続することができます。また、出力軸は十字軸となっています。
LEGOとの接続例です。ポッチ(スタッド)を使って、ブルーのブロックを接続しました。出力軸には、オレンジのパーツ(リフトアーム)を取り付けています。
穴にコネクターペグを差し込み、ホワイトのパーツ(リフトアーム)を接続しています。出力軸には、グレーのパーツ(ギア)を取り付けています。
動作の異なる2種類のモーター
この2種類のモーターは、色が違うだけでなく、それぞれ動作が異なります。赤(Red motor)は、DCモーターのように電圧を加えることで、出力軸が回転し続けるモーターです。加える電圧の向きによって、出力軸の回転方向が異なります。グレー(Gray servo)は、可動範囲が0度~270度のサーボモーターです。角度を指定することで、出力軸を指定角度まで回転してその位置を保持します。
11-2-2.Red motor
Red motorは、DCモーターのように電圧を加えることで、出力軸が回転し続けるモーターです。加える電圧の向きによって、出力軸の回転方向が異なります。使用電圧範囲は3.3V~6V(適正電圧4.8V)で、消費電流は200mA、最大トルクは500gf・cmです。回転速度は70rpm(電圧3V時)です。
Red motorは、赤(VM)・黒(GND)の2線式ケーブルで、Super:bit expansion boardのモーター端子(M1~M4)に接続します。このRed motorは、車の駆動輪など回転するものに用います。
Super:bit expansion boardの詳細は「付録3-14.Super:bit expansion board」で紹介しています。
11-2-3.Gray servo
Gray servoは、可動範囲が0度~270度のサーボモーターです。角度を指定することで、出力軸を指定角度まで回転してその位置を保持します。使用電圧範囲は3.3V~6V(適正電圧4.8V)で、消費電流は200mA、最大トルクは500gf・cmです。回転速度は60度あたり0.12秒です。
Gray servoは、赤(VM)・黒(GND)・オレンジ(信号線)の3線式ケーブルで、Super:bit expansion boardのサーボモーター端子(S1~S8)に接続します。このGray servoは、ロボットの関節など角度を指定して動かすものに用います。
Super:bit expansion boardの詳細は「付録3-14.Super:bit expansion board」で紹介しています。
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