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Raspbian OSの基本操作と設定
12-4

はじめてのRaspberry Pi

2019-09-182019-09-18

初めてRaspberry Piを使う方へ向けて、Raspbian OSの基本操作と設定方法を紹介します。

12-4-1.デスクトップ画面

Raspberry Piの電源をオンにすると、Raspbian OSが起動して、デスクトップ画面が表示されます。いわゆるグラフィカルな操作(GUI)画面です。マウスで操作したり、「12-2.自分専用のパソコンを組み立てる」で組み立てたパソコンは、ディスプレイがタッチスクリーン方式なので、指で触れて操作することができます。

上部にメニューバーがあります。左上にあるラズベリーのアイコンをクリックして、いろいろなアプリケーションを起動します。ちなみに、この神々しい寺院の壁紙は初期状態のものです。

図12-4-1-1.デスクトップ画面
図12-4-1-1.デスクトップ画面

12-4-2.Raspberry Piの終了(シャットダウン)

Raspberry Piは、USB電源アダプターを差し込むだけで起動しますが、終了には特別な操作が必要です。この操作をシャットダウンといいます。正しくシャットダウンを行わずにUSB電源アダプターを抜くと、ファイル(データー)が保存されないなど不具合の原因となります。最悪起動しなくなる恐れがあるので、必ずシャットダウンしましょう。

シャットダウンの操作

左上にあるラズベリーのアイコンをクリックします。

図12-4-2-1.ラズベリーのアイコン
図12-4-2-1.ラズベリーのアイコン

メニューが表示されます。メニューの一部が隠れているので、下へスクロールします。

図12-4-2-2.メニュー
図12-4-2-2.メニュー

メニューから「Shutdown」をクリックします。

図12-4-2-3.Shutdown
図12-4-2-3.Shutdown

Shutdown options画面が表示されるので「Shutdown」をクリックします。

図12-4-2-4.Shutdown options
図12-4-2-4.Shutdown options

画面が黒くなり、microSDメモリーカードへのアクセスを示すLED(緑)の点滅が消えるとシャットダウン完了です。電源供給を示すLED(赤)は点灯したままになります。これで、USB電源アダプターを抜いても大丈夫です。

12-4-3.ファイルマネージャ

ファイルマネージャの起動

ファイルの操作(新規作成・編集・削除など)には、ファイルマネージャを使います。ファイルマネージャは、メニューから「アクセサリ」>「ファイルマネージャ」の順番でクリックして起動します。

図12-4-3-1.ファイルマネージャの起動
図12-4-3-1.ファイルマネージャの起動

左側にフォルダーのツリー表示、右側にフォルダー内のファイルが表示されます。最初に表示されるのは、ログインしているユーザーが自由に使えるフォルダー(ホーム)です。あまり意識しませんが、初期状態では、Raspbian OSの起動時に、ユーザーpiで自動ログインするように設定されています。

図12-4-3-2.ログインユーザーのフォルダー(ホーム)
図12-4-3-2.ログインユーザーのフォルダー(ホーム)

ファイルマネージャの終了

右上の×印をクリックして、ファイルマネージャを終了します。

図12-4-3-3.ファイルマネージャの終了
図12-4-3-3.ファイルマネージャの終了

12-4-4.テキストエディター

テキストエディターの起動

テキストファイルの内容を編集するには、テキストエディターを使います。テキストエディターは、メニューから「アクセサリ」>「Text Editor」の順番でクリックして起動します。

図12-4-1-1.テキストエディターの起動
図12-4-4-1.テキストエディターの起動

Leafpadというシンプルなテキストエディターです。

図12-4-4-2.Leafpad
図12-4-4-2.Leafpad

重要なファイルの編集

テキストファイルの中には、内容を変更できない(変更しても上書き保存できない)ものがあります。例えば、設定ファイル(/boot/config.txt)などです。この設定ファイルには、Raspbian OSの起動に関わる重要な設定が記述されています。このようなファイルは、piのような一般ユーザーの権限では変更できないようになっています。

どうしても変更したいときは、一時的に管理者の権限でテキストエディターを起動します。その方法を紹介します。

メニューから「Run」をクリックします。

図12-4-4-3.Run
図12-4-4-3.Run

「sudo leafpad」と入力して「OK」をクリックします。sudoは、一時的に管理者の権限でコマンドを実行するという意味があり、この場合は、管理者の権限でテキストエディター(Leafpad)を起動するということになります。これで、設定ファイルなどの重要なファイルを編集することができます。

図12-4-4-4.sudo leafpad
図12-4-4-4.sudo leafpad

12-4-5.デスクトップの見た目を変える

デスクトップの画像や色、文字のサイズを変更することができます。メニューから「設定」>「Appearance Settings」の順番でクリックします。

図12-4-5-1.Appearance Settings
図12-4-5-1.Appearance Settings

Desktopタブは、デスクトップの画像や色を変更することができます。薄い青色(#3399FF)へ変更しました。

図12-4-5-2.Desktopタブ
図12-4-5-2.Desktopタブ

Menu Barタブは、メニューの色やアイコンのサイズを変更することができます。アイコンのサイズを少し小さく(Medium(24x24))して、濃い青色(#0066FF)へ変更しました。

図12-4-5-3.Menu Barタブ
図12-4-5-3.Menu Barタブ

Systemタブは、文字のサイズやハイライトの色を変更することができます。文字のサイズを少し小さく(10)して、ハイライトをオレンジ色(#FFCC33)へ変更しました。

図12-4-5-4.Systemタブ
図12-4-5-4.Systemタブ

変更後のデスクトップのようすです。アイコンや文字のサイズが少し小さくなったため、見える情報が増えました。メニューは、スクロールなしで全体が見えるようになりました。

図12-4-5-5.変更後のデスクトップのようす
図12-4-5-5.変更後のデスクトップのようす

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