Node-REDの起動とアクセス
Raspberry Pi OSにインストールしたNode-REDの起動と、ブラウザーからNode-REDのエディターへアクセスする手順を紹介します。また、後半では、Node-REDをサービスとして起動する手順について紹介します。Node-REDをRaspberry Pi OSへインストールする手順は「12-7.Node-REDのインストール」を参考にしてください。
12-8-1.Node-REDの起動とアクセス
Raspberry Pi OSにインストールしたNode-REDを起動して、ブラウザーからNode-REDのエディターへアクセスする手順を紹介します。
Node-REDの起動
ターミナル(端末)を起動して、次のコマンドを入力します。
バージョンの情報などが表示された後、Node-REDが正常に起動すると「フローを開始しました」と出力されます。
Node-REDへのアクセス
Node-REDが起動したら、ブラウザーからNode-REDへアクセスしてみましょう。Node-REDのポートは、デフォルトで1880番です。ブラウザーを起動して、次のように入力します。
また、他のコンピューターなど外部のブラウザーからNode-REDへアクセスする場合は、次のように入力します。
Raspberry Pi OSのIPアドレスが不明な場合は、ターミナル(端末)を起動して、次のコマンドを入力します。
ブラウザーからNode-REDへアクセスすると、図12-8-1-1のような画面が表示されます。これが、Node-REDのエディターです。
Node-REDのエディターは、4つ(ヘッダー・パレット・ワークスペース・サイドバー)のウィンドウで構成されています。パレットから選んだノードをワークスペースに配置して、ノード同士をワイヤーで接続することでフローを作成します。サイドバーには、ノードの情報やデバッグメッセージなどが表示されます。上部のヘッダーには、メインメニューやデプロイボタンがあります。
フローの作成については「12-9.Node-REDではじめてのフロー」を参考にしてください。ここでは、いったんエディターを終了します。エディターを終了するには、ブラウザーを閉じます。
Node-REDの終了
では、Node-REDを終了してみましょう。node-redコマンドで起動したNode-REDは、Ctrl-Cを押すか、ターミナル(端末)を閉じることで終了します。
Node-REDのエディターにブラウザーからアクセスしたままNode-REDを終了すると、再接続待ちの状態となります。
12-8-2.サービスとして起動
Node-REDをサービスとして起動する手順を紹介します。
Node-REDサービスの起動
ターミナル(端末)を起動して、次のコマンドを入力します。
Node-redコマンドとは異なり、Node-REDがサービスとして起動した旨のメッセージ「Starting as a systemd service.」が表示されます。
Node-REDサービスの終了
node-red-startコマンドで起動した場合、Node-REDはサービスとして稼働しているので、Ctrl-Cを押したり、ターミナル(端末)を閉じても終了できません。終了は、ターミナル(端末)から次のコマンドを入力します。
Node-REDサービスのログ出力
Node-REDサービスのログを表示するには、次のコマンドを入力します。ログの表示を終了するには、Ctrl-Cを押します。
Node-REDサービスの状態確認
Node-REDサービスの状態を確認するには、次のコマンドを入力します。表示を終了するには、Ctrl-Cを押します。
Node-REDサービスの自動起動の有効化・無効化
Node-REDサービスを、Raspberry Pi OSの起動とともに起動させる自動スタートを有効化(enable)・無効化(disable)にするには、次のコマンドを入力します。
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はじめてのNode‐RED 改訂版
「Node‐RED」は、IBMが2013年に開発した、オープンソースの「IoTアプリ/Webアプリ」向けの開発環境。「PC上」のデータも、「センサ」で取得したデータも、「Web上」のデータも、「クラウド上」のデータも、データを加工してやり取りするのに必要なのは、「ノード」と呼ばれる「ブロック」をつなぐだけ。本書では、この「Node‐RED」の基本的な操作からはじめ、実例による活用方法まで、具体的に学べるように解説しています。
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