必要なツールを揃える
工作に欠かせないツールを紹介します。必要に応じて、適切なものを揃えましょう。
9-1-1.プラモデル専用ニッパー
タミヤの「楽しい工作シリーズ」の中には、プラモデルのように、ランナーと呼ばれる枠につながったパーツを切り出して組み立てるキットがあります。ランナーとパーツがつながる部分をゲートといい、このゲートを切断して、パーツを切り出します。
ゲートを切断するための道具がニッパーです。パーツをランナーから切り出して、パーツに残ったゲートをきれいに取り除くために、プラモデル専用で薄刃タイプのニッパーを使います。
おすすめのひとつが、タミヤのクラフトツールシリーズ「No.123 先細薄刃ニッパー(ゲートカット用)」です。先細なので細かなパーツが切り出しやすく、また、薄刃なのでゲート跡が残りにくく、パーツがきれいに仕上がります。
なお、プラモデル専用のニッパーは、柔らかいプラスチックの切断に特化しています。硬い金属などを切断すると刃がこぼれるので気をつけましょう。図9-1-1-3は、刃こぼれしたニッパーです。こうなってしまうと、きれいな切断は望めません。
また、正しく使用してもニッパーの刃は鈍ります。ニッパーは消耗品と割り切って、刃が悪くなれば買い換えましょう。
9-1-2.クラフトバサミ
模型工作によく使われるプラ板や配電用のコードなど、さまざまな素材を切ることができるクラフトバサミがひとつあると便利です。
タミヤのクラフトツールシリーズ「No.124 クラフトバサミ(プラスチック/軟金属用)」は、アルミや真ちゅうなどの軟金属から、紙・皮革・ゴムまで、さまざまな素材を切ることができます。
9-1-3.ドライバー
パーツをフレームなどに取り付けたり、ギヤケースの組立には、タッピングビスによる固定が必要です。ビスの固定には、ビスのサイズに合ったプラス(+)、またはマイナス(-)のドライバーを使用します。ビスのサイズに合うように、大きさの異なる複数のドライバーを用意しましょう。
おすすめのひとつが、ANEXのカラービット(5本組み)とソフトグリップの組み合わせです。カラービット(5本組み)は、ビットと呼ばれる先端部分のみがセットになったもので、大きさの異なる3種類のプラスビットと2種類のマイナスビットが含まれます。ソフトグリップは、ビットを差し込んで使うもので、手になじみ、滑りにくい形状になっています。
9-1-4.カッターナイフ
パーツの切断や加工、ゲート跡の処理などにカッターナイフを使用します。しっかりと手になじむものをえらびましょう。また、替え刃も用意しておくことをおすすめします。
おすすめ品
タミヤ クラフトツールシリーズ No.123 先細薄刃ニッパー(ゲートカット用)
細かなパーツの切り出しに威力を発揮する薄刃ニッパーの先端をさらに細く仕上げたのが先細薄刃ニッパー。
タミヤ クラフトツールシリーズ No.124 クラフトバサミ(プラスチック/軟金属用
アルミや真ちゅうなどの軟金属から紙、皮革、ゴムまで、各種ホビークラフトで使用する様々な素材をカットすることができます。
アネックス(ANEX) カラービット 段付 精密 マグネットなし 65mm 5本組
各先端のサイズごとにビットが色分けされているカラービットシリーズ。異なる先端の段付精密65mmビット5本(+00・+0・+1・-3・-4)を組み合わせたセット。
アネックス(ANEX) ソフトグリップ差替ドライバーハンドル
さまざまな種類の電動ドライバー用ビットを装着して、手動のドライバーとして使用することができるANEXの差替え式ハンドルシリーズ。