ソレノイド制御基板(SB-6565-03)
ソレノイドメーカー「タカハ機工株式会社」が販売するソレノイド制御基板「マルチコントローラーUSB(SB-6565-03)」を紹介します。このソレノイド制御基板を使うと、最大3個の5Vソレノイド(USB基板付き)がmicro:bitから制御できるようになります。
1.ソレノイド
ソレノイドとは
ソレノイドは、コイル(銅線)に電流を流すことで磁界を発生させ、フレーム内の固定鉄芯とプランジャーと呼ばれる可動鉄芯が引き合うことで、プル(吸引)動作、またはプッシュ(押し)動作へ変換する電気部品(アクチュエータ)です。
DCソレノイドとは
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ソレノイドの動作説明
ソレノイドの詳しい動作説明は、ソレノイドメーカーである「タカハ機工株式会社」のウェブサイトに掲載されている「技術解説」をご覧下さい。ソレノイドの動作説明だけでなく、機種選定に必要な条件や仕様について詳しく解説されています。
5Vソレノイド(USB基板付き)
ソレノイドを駆動するには、一般的に6V・12V・24Vといった電源電圧が必要になります。ものづくりにソレノイドを使ってみたいけど、6V以上の電源を用意するのはちょっと面倒・・・という人もいるのではないでしょうか。
そんな問題を解決すべくタカハ機工株式会社が開発したのが、モバイルバッテリーやスマホ充電器などの5Vで駆動するソレノイド(SSシリーズ)です。
5Vソレノイドには、USB基板付きモデルがあります。基板上のmicroUSB(TypeB)コネクターに、モバイルバッテリーやスマホ充電器などを接続することで、5Vソレノイドを駆動することができます。5Vソレノイドのオン・オフは、中央のボタンスイッチで行えます。
図1.4は、5VソレノイドのUSB基板とモバイルバッテリーを接続したものです。
さらに、5Vソレノイド(USB基板付き)を最大4個まで駆動できるソレキットマルチコントローラーも販売されています。USB(Type A)コネクターが4個(A~D)と、モバイルバッテリーやスマホ充電器を接続するmicroUSB(Type B)コネクターが2個(POWER 1・POWER 2)があります。カラフルなボタンで、最大4つの5Vソレノイド(USB基板付き)をオン・オフすることができます。
タカハ機工 ソレキットマルチコントローラー ソレノイド制御基板
最大4個のソレキットをカラフルなボタンで動かして楽しめる。別途電源とmicroUSB typeBケーブルが必要です。
2.ソレノイド制御基板
ソレノイド制御基板とは
本記事では、タカハ機工株式会社が販売するソレノイド制御基板「マルチコントローラーUSB(SB-6565-03)」を紹介します。このソレノイド制御基板は、秋田さん(@akita11)が開発したソレノイド駆動回路で、最大4個の5Vソレノイド(USB基板付き)を基板上のスイッチで制御したり、micro:bit・Arduino・Raspberry Pi・IchigoJamなどのマイコンから制御できるようにするものです。また、Grove規格にも対応しています。
タカハ機工 マルチコントローラーUSB ソレノイド制御基板
4つのソレノイドを制御できる4系統電源制御シールド。マニュアルで動かせるスイッチ付き。Arduino, micro:bit, Grove, Raspberry Pi, Ichigojamにも接続可能。ソレノイド接続がUSBのため、タカハ製スイッチ基板付きソレノイドとソレキットに対応しています。別途microUSB typeBケーブルとDC5V電源が必要です。
ソレノイド接続コネクター
5Vソレノイド(USB基板付き)を接続するためのUSB(Type A)コネクターが4つあり、最大4個の5Vソレノイド(USB基板付き)を取り付けることができます。別途、接続するためのUSBケーブルが必要です。右からソレノイド#1~#4となります。ただし、micro:bitから制御できるのは最大3個となります。理由は後述します。
電源コネクター
5Vソレノイド(USB基板付き)へ電源を供給するための電源コネクターとして、microUSB(Type B)コネクターがあります。モバイルバッテリーやスマホ充電器を接続します。電源コネクターは2つありますが、いずれか一方のみを使用します。なお、パソコンからの給電は禁止されています。
micro:bit接続端子
micro:bitのリングを接続する端子があります。
micro:bitを取り付けると、図2-5のようになります。
3.micro:bitの取り付け
準備する物
micro:bitの取り付けに必要なネジ類(ネジ径M3)です。micro:bitとソレノイド制御基板はネジ止めしますが、基板とmicro:bitが干渉するため、金属製のスペーサーを用意します。これらのネジ類は付属していないため、別途購入します。
micro:bitの取り付け
ソレノイド制御基板のmicro:bit接続端子のうち、4カ所をネジ止めします。それぞれP0端子・P1端子・P2端子・GND端子です。基板上の刻印Gと、micro:bitのGND端子を合わせます。
スペーサーで浮いた状態となるので、基板とmicro:bitが干渉しません。
このように、ソレノイド制御基板とmicro:bitの接続は、リング(P0端子・P1端子・P2端子・GND端子)で行うため、制御できる5Vソレノイド(USB基板付き)の数は最大3個となります。P0端子~P2端子が、それぞれソレノイド#1~#3と対応します。
4.5Vソレノイド(USB基板付き)の取り付けと配線
5Vソレノイド(USB基板付き)の取り付け
本記事で取り付ける5Vソレノイド(USB基板付き)は、タカハ機工株式会社のSSシリーズ(SSAH-0830-01)です。この5Vソレノイドは連続通電可能です。
5Vソレノイド(USB基板付き)をソレノイド制御基板へ接続する準備として、USB基板上のジャンパーピンにキャップをかぶせます。
キャップは、ソレノイド制御基板に付属のものを使います。
ソレノイド接続コネクターのうち、ソレノイド#1のmicroUSB(Type B)コネクターへ接続します。接続には、別途USBケーブルを用意します。
ソレノイド制御基板への電源
モバイルバッテリーやスマホ充電器などを、ソレノイド制御基板の電源コネクターへ接続します。電源コネクターは2つありますが、どちらか一方のみを使用します。
micro:bitへの電源
ソレノイド制御基板からmicro:bitへは給電されないため、別途用意します。
完成した装置
完成した装置です。プログラムからソレノイドを制御できるようになりました。
プログラミング
使用するブロックは、入出力端子の「デジタルで出力する」です。P0端子を1にするとオン、0にするとオフになります。
おすすめ品
タカハ機工 マルチコントローラーA ソレノイド制御基板
4つのソレノイドを制御できる4系統電源制御シールド。マニュアルで動かせるスイッチ付き。Arduino, micro:bit, Grove, Raspberry Pi, Ichigojamに接続して自動制御できます。別途電源が必要です。
タカハ機工 マルチコントローラーUSB ソレノイド制御基板
4つのソレノイドを制御できる4系統電源制御シールド。マニュアルで動かせるスイッチ付き。Arduino, micro:bit, Grove, Raspberry Pi, Ichigojamにも接続可能。ソレノイド接続がUSBのため、タカハ製スイッチ基板付きソレノイドとソレキットに対応しています。別途microUSB typeBケーブルとDC5V電源が必要です。
タカハ機工 ソレキットマルチコントローラー ソレノイド制御基板
最大4個のソレキットをカラフルなボタンで動かして楽しめる。別途電源とmicroUSB typeBケーブルが必要です。