【Arcade】micro:bit Retro Arcade
8ビット風ゲームの開発環境[Microsoft MakeCode Arcade]と、micro:bitを携帯型ゲーム機へと変身させる拡張ボード[micro:bit Retro Arcade]を紹介します。
1.Microsoft MakeCode Arcade
8ビット風ゲーム・・・ドット絵とピコピコ音、そしてシンプルな...
1980年代、8ビットCPUを搭載したファミリーコンピューターなどの家庭用ゲーム機やMSXなどのパソコンが普及しました。これらの機器の描画性能は、一つひとつのピクセルが目立つほど解像度が低く、加えて使える色数も限られていました。そのため、ゲーム開発におけるキャラクターの制作は、8×8ピクセルや16×16ピクセルのエリアにひとつずつピクセルを配置する手法で行われていました。この手法で生み出されたキャラクターたちはドット絵と呼ばれ、限られた表現手段の中で世界観を描き出し、その個性を際立たせる工夫が随所に凝らされていました。今もなお愛されるキャラクターの中には、この時代に生み出されたものが数多くあります。
また、サウンド面においては、PSG(プログラマブルサウンドジェネレーター)と呼ばれる音源ICが主流で、ドレミのような音階から爆発音などの効果音まで、さまざまな音を作ることができました。そのシンプルな音色から、当時はピコピコ音と呼ばれ、親しまれていました。ドット絵と同様に、限られた表現手段の中で印象的なメロディや効果音を生み出すため、作曲家たちは創意工夫を凝らしていました。今もなお語り継がれる名曲も数多く生まれました。
さらには、CPUの処理速度やメモリーの容量などにも限りがあり、ゲームのストーリーやルールもシンプルでした。また、十字キーと2つのボタンというシンプルな操作で、直感的に遊べる設計が多く見られました。さまざまな制約の中で、多くの人が手軽に楽しめるゲームづくりが追求されていました。シンプルだからこそ、プレイヤーの想像力がかき立てられ、ゲームの世界に没入できたとも言えます。
このように、1980年代のゲーム開発は多くの制約に囲まれていましたが、だからこそ生まれた独自の工夫や表現が、今もなお人々の記憶に残る名作を生み出しました。限られた中で最大限の魅力を引き出す、その姿勢こそが、当時のゲーム文化の魅力のひとつと言えるでしょう。
そして、現代において、当時のゲーム文化に敬意を表し、ドット絵やピコピコ音を取り入れ、シンプルなストーリーやルール、直感的な操作性を備えたゲームづくりが行われています。こうした作品は8ビット風ゲームと呼ばれることもあります。
Microsoft MakeCode Arcade
そのような8ビット風ゲームを開発するプラットフォームのひとつがMicrosoft MakeCode Arcadeです。https://arcade.makecode.com/にアクセスすれば、すぐに利用を始めることができます。下の画像は、収録されているサンプルゲーム[jumpy platformer]のワンシーンです。このゲームは、主人公を4方向ボタンで移動しながら、ジャンプで敵の攻撃をよけ、ゴールを目指す横スクロール型のアクションゲームです。シンプルな操作とドット絵の世界観が、まさに8ビット風ゲームの魅力を表していますね。
Microsoft MakeCode Arcade - jumpy platformer
Microsoft MakeCode Arcade(以下、MakeCode Arcade)では、ブロックベースのビジュアルプログラミング言語を使って、だれでも簡単に8ビット風ゲームを制作することができます。テキストプログラミング言語であるJavaScriptやPythonにも切り替えることができます。
MakeCode Arcadeには、ピクセルをひとつずつ配置してキャラクターを作るドット絵エディターや、ステージを作るためのマップエディターが付属しています。あらかじめ用意されているキャラクターや背景を使うこともできますが、これらのエディターを活用すれば、まるで自分の世界をゼロから構築しているようでワクワクしますね。
プログラミングでは、キャラクターをボタンで移動させたり、落下のための重力を設定したり、キャラクター同士が重なったときの当たり判定を行ったりといった、ゲームに必要な動作や機能のブロックがあらかじめ用意されています。そのため、キー入力の判定や落下などの物理演算を自分でコーディングする必要はなく、直感的にゲームを組み立てることができます。
また、MakeCode Arcadeには、シミュレーターが搭載されているため、作ったゲームはその場ですぐに動作を確認することができます。
シミュレーターは、画面いっぱいに拡大することができるので、完成したゲームを友達同士で楽しむこともできます。さらには、ゲームを公開して共有のためのリンクを作成することができるので、世界中の人たちへ自分の作品を届けることができます。
10才からはじめるプログラミング MakeCode Arcadeで自分だけのゲームを作ろう
- 出版社
- 技術評論社
- 著者
- 大角茂之、大角美緒
- 発売日
- 2020/12/23
2.micro:bit Retro Arcade
MakeCode Arcadeで作ったゲームを、ブラウザー上だけでプレイするのではなく、携帯型ゲーム機として持ち歩いて、いつでも楽しみたいと思いませんか?
その思いを可能にするのが、ELECFREAKSのmicro:bit Retro Arcadeです。
micro:bit Retro Arcade
micro:bit Retro Arcadeは、micro:bitの拡張ボードで、micro:bitと組み合わせることで携帯型ゲーム機となります。4方向ボタンとA・Bボタンを備えたレトロなデザインは、まさに8ビット風ゲームにぴったりのフォルム。自分で作ったゲームを、手のひらサイズのゲーム機で遊ぶ体験は、プログラミングの楽しさを何倍にもしてくれます。
micro:bit Retro Arcade
micro:bit V2用に設計されたカラーディスプレイ、4方向ボタン、A・Bボタン、メニューボタン、電池ボックス(背面)を搭載した携帯ゲーム機型の拡張ボードです。
それでは、micro:bit Retro Arcadeを詳しく見てみましょう。
micro:bit Retro Arcadeの前面
micro:bit Retro Arcadeは、micro:bit V2用に設計された拡張ボードです。micro:bit V2を上部のエッジコネクターに差し込むことで、携帯型のゲーム機として動作します。中央には160×128ピクセルのカラーディスプレイが搭載されており、ゲーム画面が鮮やかに表示されます。左側には4方向ボタン、右側にはA・Bボタンが配置されており、キャラクターの移動やジャンプなどのアクションを割り当てることができます。メニューボタンを押すと、音量調整などの設定メニューが表示され、プレイ環境をサポートします。
micro:bit Retro Arcadeの背面
背面には、電池ボックス(単四型乾電池×3本)を搭載しています。電池で駆動する場合は、前面の電源スイッチをオンにします。
さらに、下部にはP0端子・P1端子・P2端子・3V端子・GND端子に加え、Jacdac用のPCBエッジコネクター(基板端部の接続コネクター)を備えています。これにより、外部センサーやデバイスとの連携が可能となり、ゲームにインタラクティブな要素を追加することもできます。
それでは、8ビット風ゲームの世界をのぞいてみましょう!https://arcade.makecode.com/
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- 大角茂之、大角美緒
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- 2020/12/23













