Solenoid5V UNIT
タカハ機工株式会社の5Vソレノイド(USB基板付き)に対応したGroveデバイス「Solenoid5V UNIT」を紹介します。
1.Solenoid5V UNIT
Solenoid5V UNIT
Solenoid5V UNITは、秋田純一さんが開発されたGroveデバイスで、5V系ソレノイドを制御(オン・オフ)することができます。
ソレノイドの接続コネクターとして、USBコネクター(Type-A)を2つ備えているので、タカハ機工株式会社の5Vソレノイド(USB基板付き)をUSBケーブルで最大2個接続できます。
Solenoid5V UNITは、秋田さんからの受託販売商品としてスイッチサイエンス(商品コード:AKITA-031)で購入することができます。
ソレキットの制御もOK
タカハ機工株式会社では、5Vソレノイド(USB基板付き)を使った工作キット「ソレキット」を展開しています。Solenoid5V UNITを使うと、micro:bitから「ビッグクラッピーナノ?」や「縄文ドッキー」などのユニークなキャラクターを動かすことができます。
ビッグクラッピーナノ?は「5-16.ビッグクラッピーナノ?を制御する」で組み立て手順や制御方法を詳しく紹介しています。
2.micro:bitで制御する
5V系Groveデバイスに対応した拡張基板
micro:bitでGroveデバイスを扱うには、Groveコネクターを搭載した拡張基板が必要になります。さらに、Solenoid5V UNITは、5V系のGroveデバイスなので、拡張基板は5Vに対応していることが条件です。本記事では「BitMaker V2」を使用しました。BitMaker V2は、Groveデバイスに供給する電源電圧を、スイッチで3.3V、または5Vに切り替えることができます。
BitMaker V2は「15-11.BitMaker V2」で詳しく紹介しています。
Solenoid5V UNITの接続
Solenoid5V UNITを、BitMaker V2のデジタル・アナログ用Groveコネクターのいずれかに接続します。本記事では、Groveコネクター「P15」を使用しました。
BitMaker V2の切り替えスイッチを5V側にします。
Solenoid5V UNITのUSBコネクター(Type-A)の上側にビッグクラッピーナノ?のUSB基板を接続します。これで準備完了です。
プログラミング
BitMaker V2のGroveコネクター「P15」を使用した場合、Solenoid5V UNITのUSBコネクター(Type-A)の上側がP15、下側がP16となります。「デジタルで出力する」ブロックで、1を出力するとオン、0を出力するとオフになります。
以下のプログラムは、micro:bitのボタンAを押すと、上側のUSBコネクターに接続されたソレノイドが500ミリ秒間オンになります。同様にボタンBは下側に接続されたソレノイドがオンになります。
動作確認
上記のプログラムをmicro:bitへダウンロードした後、BitMaker V2の電源コネクター(USBコネクター)にUSBケーブルを接続します。micro:bitのボタンAを押してビッグクラッピーナノ?が勢いよく手をたたけば成功です。
作品例
micro:bitのマイクを使えば、周囲の音に反応して手をたたくことができます。以下の動画は、音楽に合わせて手をたたくビッグクラッピーナノ?です。ソレノイド制御基板「マルチコントローラーUSB(SB-6565-03)」を使用しています。ビッグクラッピーナノ?の組み立て手順やマルチコントローラーUSB(SB-6565-03)による制御方法は「5-16.ビッグクラッピーナノ?を制御する」をご覧ください。