ボタン操作と一般設定(General Settings)
HUSKYLENS(AI Vision Sensor)のボタン操作と一般設定(General Settings)について解説します。なお、HUSKYLENSのおおまかな全体像は「付録3-19.HUSKYLENS(AI Vision Sensor)」で紹介しています。
13-2-1.学習ボタンと機能ボタン
HUSKEYLENSの上部に2種類のボタンがあります。一つは学習ボタン(ラーニングボタン)で、カチッというクリック感のある押しボタンスイッチです。学習ボタンは、画像認識するターゲットをあらかじめ学習するために使用します。もう一つは機能ボタン(ファンクション)ボタンで、押す動作と左右へ振る動作ができるジョグスイッチです。機能ボタンは、設定メニューの呼び出しや設定値の変更・決定などを行います。
では、機能ボタンを使った一般設定(General Settings)について見てみましょう。
13-2-2.一般設定(General Settings)
一般設定(General Settings)は、micro:bitやArduinoといったコンピューターと接続するためのプロトコルやディスプレイの明るさなどを設定するメニューです。また、設定を出荷時へ戻したり、メニューの言語を選択することもできます。
一般設定(General Settings)
HUSKYLENSの電源投入直後などは、ディスプレイの下部にメニューが表示されています。表示されていない場合は、機能ボタンを押して、メニューを表示します。メニューの右端が一般設定(General Settings)なので、機能ボタンを右へ傾けて移動します。「General Settings」が表示されたら、機能ボタンを押します。
一般設定(General Settings)のメニューが表示されるので、機能ボタンで変更したい項目へ移動します。機能ボタンを押すと、設定値が変更できるようになります。再度、機能ボタンを押すと設定が決定され、一般設定(General Settings)のメニューへ戻ります。最後に「Save & Return」を選択して、設定値を登録します。
一般設定(General Settings)で設定できる項目です。
プロトコル(Protocol)
micro:bit・Arduino・Raspberry Piなどの小型コンピューターと接続するためのプロトコルを設定します。HUSKYLENSは、UART(9,600/115,200/1,000,000)とI2Cをサポートしています。また、それらを自動認識(Auto Detect)することもできます。初期値は自動認識です。メーカーでは、自動認識のまま使うことを推奨しています。接続不良などが発生する場合は、プロトコルを固定して試しましょう。
ディスプレイの明るさ(Screen Brightness)
ディスプレイの明るさを設定します。設定値は0~100です。初期値は80です。
メニューが消えるまでの時間(Menu Auto Hide)
一定時間操作しないとメニューが自動的に非表示となります。最後の操作からメニューが消えるまでの時間を設定します。設定値は1秒~100秒です。初期値は10秒です。
LED点灯(LED Switch)
HUSKYLENSの前面には、ターゲットを明るく照らすためのLED(2個)があります。これらのLEDの点灯(ON)と消灯(OFF)を設定します。初期値は消灯です。
LEDの明るさ(LED Brightness)
LEDの明るさを設定します。設定値は1~100です。初期値は50です。
RGB LED点灯(RGB Switch)
HUSKYLENSの前面には、ターゲットを認識した時などに点灯するRGB LEDがあります。この RGB LEDの点灯(ON)と消灯(OFF)を設定します。初期値は点灯です。
RGB LEDの明るさ(RGB Brightness)
RGB LEDの明るさを設定します。設定値は1~100です。初期値は20です。
出荷時へ戻す(Factory Reset)
すべての設定を出荷時の状態へ戻します。
バージョンの表示
HUSKYLENSのファームウェアのバージョンを表示します。
言語(Language)
使用する言語を設定します。現在選択できるのは英語(English)と中国語(簡体字・繁体字)です。