「ものづくり:make」を楽しみながら学ぶ人へ向けた独習サポートサイト。

micro:bit Lab.【マイクロビット】

micro:bit Lab.では、micro:bit【マイクロビット】に関する情報を紹介しています。

HUSKYLENSの機能追加や修正を行う
13-10

ファームウェアのアップグレード(V2版)

2021-08-222021-08-22

新しいアップローダー(V2版)を使用して、HUSKYLENS(AI Vision Sensor)のファームウェアをアップグレードする手順を紹介します。なお、HUSKYLENSのおおまかな全体像は「付録3-19.HUSKYLENS(AI Vision Sensor)」で紹介しています。

13-10-1.アップグレードの準備

DFROBOTのHUSKYLENS(AI Vision Sensor)は、低価格で使いやすい「Kendryte K210を搭載したAIカメラ」です。HUSKYLENSの詳細は「付録3-19.HUSKYLENS(AI Vision Sensor)」で紹介しています。ファームウェアのアップグレードは、HUSKYLENSの機能追加や修正を行うために必要な作業です。

ファイルのダウンロード

HUSKYLENSのファームウェアアップグレードに必要なファイル一式をダウンロードします。https://github.com/HuskyLens/HUSKYLENSUploader/へアクセスして、「Code」をクリックします。

図13-10-1-1.https://github.com/HuskyLens/HUSKYLENSUploader/
図13-10-1-1.https://github.com/HuskyLens/HUSKYLENSUploader/

「Download ZIP」をクリックして、ZIPファイルをダウンロードします。ダウンロードが完了したら、ZIPファイルを任意の場所へ解凍します。

図13-10-1-2.ファームウェアのダウンロード
図13-10-1-2.ファームウェアのダウンロード

ZIPファイルには、バージョンが記されたファームウェア(HUSKYLENSWithModelVx.x.xxxxxx.kfpkg)とファームウェアの書き込み用ソフトウェアとして、旧版(K-Flash.exe)と新版(HUSKYLENS Uploader-V2.1.zipフォルダー)が含まれています。また、driverフォルダー内にはCP2101(USB to UART Bridge)用ドライバーがあります。

図13-10-1-3.ファームウェアと書き込み用ソフトウェア
図13-10-1-3.ファームウェアと書き込み用ソフトウェア

CP2101用ドライバーのインストール

HUSKYLENSは、USBとシリアル通信の変換にCP2101(USB to UART Bridge)というチップを使用しています。このCP2101用ドライバーをインストールします。driverフォルダー内から、ご自身の環境に合ったインストーラーを実行します。図13-10-1-4は、Windows10用64ビットインストーラー(CP210xVCPInstaller_x64.exe)です。

図13-10-1-4.CP2101用ドライバーのインストーラー
図13-10-1-4.CP2101用ドライバーのインストーラー

画面の指示に従ってインストールを進め、正しくインストールされたことを示すメッセージを確認します。

図13-10-1-5.インストールが完了したCP2101用ドライバー
図13-10-1-5.インストールが完了したCP2101用ドライバー

以上で、アップグレードの準備が整いました。続けて、ファームウェアのアップグレードを実施します。

13-10-2.アップグレードの実施

HUSKYLENSを、USBケーブルでパソコンと接続します。HUSKYLENS Uploader-V2.1.zipフォルダーを解凍して、ファームウェアの書き込み用ソフトウェア(HUSKYLENS Uploader-V2.1.exe)を実行します。

図13-10-2-1.HUSKYLENS Uploader-V2.1.exeの実行
図13-10-2-1.HUSKYLENS Uploader-V2.1.exeの実行

HUSKYLENS Uploader-V2.1.exeの実行時、次のようなメッセージが表示されることがあります。Windows Defender SmartScreenは、Windowsのセキュリティ機能で、ダウンロードしたファイルの発行元が不明なため、警告メッセージを表示しています。自己責任において実行する場合は「詳細情報」>「実行」の順番でクリックします。

図13-10-2-2.Windows Defender SmartScreen
図13-10-2-2.Windows Defender SmartScreen

HUSKYLENS Uploaderが起動すると、DFROBOTのロゴが表示されたウィンドウと真っ黒なウィンドウの2つが表示されます。真っ黒なウィンドウが本体なので間違って閉じないようにしましょう。

図13-10-2-3.HUSKYLENS Uploaderの起動
図13-10-2-3.HUSKYLENS Uploaderの起動

「Select File」をクリックして、ファームウェア(HUSKYLENSWithModelVx.x.xxxxxx.kfpkg)を選択します。選択後、左側の欄にファイル名が表示されていることを確認します。

図13-10-2-4.ファームウェアの選択
図13-10-2-4.ファームウェアの選択

「Upload」をクリックして、ファームウェアの書き込みを開始します。

図13-10-2-5.書き込み開始
図13-10-2-5.書き込み開始

ファームウェアの書き込みが完了するまでしばらく待ちます。書き込みにかかる時間は、およそ5分です。書き込み中は、真っ黒だったウィンドウに進捗状況が表示されます。

図13-10-2-6.進捗状況
図13-10-2-6.進捗状況

ウィンドウの最下部に「Rebooting」と表示されると完了です。HUSKYLENSが再起動します。

図13-10-2-7.書き込み完了
図13-10-2-7.書き込み完了

右上の×印をクリックして、HUSKYLENS Uploaderを終了します。

図13-10-2-8.HUSKYLENS Uploaderの終了
図13-10-2-8.HUSKYLENS Uploaderの終了

以上で、ファームウェアのアップグレードが完了です。HUSKYLENSでファームウェアのバージョンを確認するには「General Settings」を選択後、メニューを右へ進めます。「Version x.x.xxxxxx」のようにバージョンが表示されるので、書き込んだファームウェアのバージョンと一致することを確認しましょう。

おすすめ品

micro:Maqueen

独立した二つの駆動輪を持つSTEM教育用のグラフィカルプログラミングロボットです。

電源管理モジュール(リチウムイオン電池ホルダー)

micro:Maqueenに取り付けることでリチウム電池や充電式リチウムイオン電池が使えます。

充電式リチウムイオン電池(3.7V 750mAh)

充電式リチウムイオン電池(3.7V 750mAh)です。

この記事を読んだ人は、こんな記事にも興味があります。
スポンサーリンク
TOPへ移動
目次へ移動