カムプログラムロボットの制御
「9-2.カムプログラムロボットの制御」では、タミヤのカムプログラムロボット(通称カムロボ)に、micro:bitを搭載して、プログラミングによって制御する手順を解説します。
カムプログラムロボットとは
カムプログラムロボット(通称カムロボ)は、タミヤの楽しい工作シリーズのひとつで「コンピューターを使わないプログラミング学習」ができるロボットとして、2017年8月に発売されました。カムロボは、プラモデルのような組み立て式のキットですが、接着剤を使わずに、ネジ止めとはめ込みだけで手軽に組み立てることができます。現在、色違いでブルー×グレーとガンメタル×オレンジ(特別企画商品)のカラーバリエーションが販売されています。
タミヤから、新たに「プログラミング工作シリーズ」として、カムロボをベースにしたマイコンロボットが2019年7月に発売されました。「9-5.マイコンロボット(クローラータイプ)の制御」で詳しく紹介しています。
タミヤ プログラミング工作シリーズ No.01 マイコンロボット工作セット
超音波センサー、駆動回路を搭載したクローラー走行のロボット工作セットです。インストールされた走行プログラムを元に2つのモーターをコントロール、障害物を避けて自動走行します。
カムプログラムロボットの制御
カムロボは、2個のDCモーターを搭載しています。この2個のDCモーターによって、左右のクローラーを別々に駆動(正転・逆転)することで、前進・後進・右旋回・左旋回の動作が可能となります。
カムロボの特徴のひとつが、追加のパーツを使わずに、市販のコンピューターボードや基板が取り付けられるように設計されていることです。今回は、このカムロボに、教育用として開発された小型のコンピューターボード「micro:bit」と、DFROBOTの多機能・低価格なモータードライバー拡張ボード「Micro:bit Driver Expansion Board」を取り付けます。
micro:bitを搭載することで、プログラミングによって2個のDCモーターを制御して、カムロボを思い通りに動かすことができるようになります。